2021年を迎え、新しい手帳やカレンダーを使い始めた方は、まず祝日の日付を修正しましょう。新型コロナウイルスで開催が延期されたオリンピック・パラリンピックにともない、海の日、スポーツの日、山の日が移動しているのです。祝日法改正案の国会通過が11月末だったため、手帳やカレンダーの修正が間に合っていません。

 新型コロナウイルス禍のため、開催が2021年に延期されたオリンピック・パラリンピック。当初予定されていた2020年と同じく、開閉会式における混雑緩和のため、2021年に限って海の日、スポーツの日(2020年より「体育の日」を改称)、山の日を移動させる祝日法(国民の祝日に関する法律)の改正が行われました。

 具体的には、例年7月の第3月曜日とされている「海の日」は、オリンピック開会式の前日に当たる7月22日(木曜)に。開会式当日の7月23日(金曜)には、例年10月の第2月曜日となっている「スポーツの日」が移動します。これで、土曜の24日を挟んで25日までの連休となります。

 同じく、オリンピック閉会式が予定される8月8日(日曜)の翌日を休日とするため、例年8月11日の「山の日」を8日に移動。翌9日が振替休日となります。

 これらを決める祝日法改正案が参議院を通過し、成立したのは2020年11月27日。この時期、すでに翌2021年用の手帳やカレンダーのほとんどは出来上がって出荷されており、修正がかないませんでした。

 日付確定がギリギリとなったこともあり、店頭に並んでいる2021年用の手帳やカレンダーは、祝日法の改正が反映されず、例年通りの「海の日(7月19日)」「スポーツの日(10月11日)」「山の日(8月11日)」となっています。4月はじまりの手帳やカレンダーでは祝日の移動が反映されるでしょうが、1月はじまりの手帳やカレンダーは、自分で日付を修正しておきましょう。

<出典・引用>
首相官邸「2021年の祝日移動について
※画像は首相官邸ホームページのスクリーンショットです。

(咲村珠樹)