ベルギー空軍の新しい輸送機、エアバスA400Mの1号機が2020年12月22日(現地時間)に引き渡され、メルスブルック空軍基地へ到着しました。ベルギーとルクセンブルクは共同で8機のA400Mを導入し、老朽化したC-130輸送機の後継とする予定です。

 オランダとともに古くから親密な関係にあるベルギーとルクセンブルクは、共同でA400Mを運用する輸送機部隊「BNU A400M」を組織し、メルスブルック空軍基地を拠点に活動を始めています。8機導入予定のうち、ベルギーが7機分、ルクセンブルクが1機分の予算を供出し、ルクセンブルクの国籍標章をつけた1号機「CT-01」は、2020年10月7日に納入されました。

 今回納入されたのは、ベルギー空軍調達分の1号機に当たる「CT-02」。メルスブルックに到着したA400M「CT-02」は、消防車による放水アーチの歓迎を受けました。



 ベルギー空軍分の1号機納入に際し、エアバスの軍用機部門を率いるアルベルト・グティエレス氏は「今回の納入で、A400Mのローンチカスタマー国全てに納入が完了しました。新型コロナウイルス禍という非常に厳しい状況ではありましたが、私たちのチームは今年予定されていた10機全てを納入することができ、これでA400Mは98機が就役したことになります」とのコメントを発表しています。

 ベルギー空軍では、第15輸送航空団で運用中の老朽化したC-130の後継としてA400Mを導入。A400Mの受領が始まったことにより、これからC-130は徐々に数を減らしていくことになります。ベルギー空軍A400Mの2号機は、2021年の初めに納入される予定となっています。

<出典・引用>
ベルギー空軍 ニュースリリース
エアバス プレスリリース
Image:ベルギー空軍/Airbus

(咲村珠樹)