東映が3年ぶりに「芸術職研修契約者」採用を実施することを発表しました。今回の募集は脚本家職。3年間の契約期間中、映像製作の最前線で実際の職務を経験しながら、実地に研修を受ける機会が与えられます。エントリーは2021年1月4日に開始されるとのことです。

 東映の「芸術職研修契約者」制度は、実際の映像製作現場で働きながら、プロデューサーらから実践的ノウハウを学ぶことができる研修プログラム。過去3回募集された脚本家職では、ドラマ「相棒」「科捜研の女」や映画「3月のライオン」を手がけた岩下悠子さん(2007年3月卒業)や、ドラマ「相棒」アニメ「黒子のバスケ」「ゴールデンカムイ」などを手がけた入江信吾さん(2007年3月卒業)などを輩出しています。

 直近の2020年3月に卒業した3名は、アニメ「ヒーリングっど・プリキュア」や「魔進戦隊キラメイジャー」「騎士竜戦隊リュウソウジャー」「快盗戦隊ルパンレンジャーVSパトレンジャー」などの金子香織里さん、ドラマ「科捜研の女」「刑事7人」「特捜9」などの吉原れいさん、「魔進戦隊キラメイジャー」「騎士竜戦隊リュウソウジャー」「刑事ゼロ」「特捜9」「女子グルメバーガー部」、アニメ「大江戸スチームパンク」などの下亜友美さん。研修中から脚本家デビューし、活躍していることが分かります。

 金子香織里さんは研修について「研修では贅沢だと思った事が多々ありました。そのひとつは、様々なプロデューサーと共に制作が出来る事。『科捜研の女』や『相棒』など、多種多様な番組制作に関われる機会を与えられるのは、かなり贅沢な環境です。これは制作部署ならではの強みです。所属中、自分がどのような制作に向いているのかを認識出来、フリーになってからも東映で過ごした経験がいきています」とコメント。

 吉原れいさんは「東映での研修期間、有意義だったのは、脚本を書くことだけに時間を使えることです。また、プロデューサーに直接プロットを売り込めるので、自分の頑張り次第で実績を作ることが可能なのも魅力だと思います」と研修期間を振り返り、各作品のプロデューサーと直接繋がっているメリットを強調しています。

 下亜友美さんは「東映の名だたる作品に挑戦できる機会を得られたことは何と言っても魅力的でした。しかし、同時に実際に成立できるレベルを求められるので、何度も何度も書き直しを繰り返して……という、心が折れそうになる厳しさと、プロの現場の凄さを感じました。ただ研修中はプロデューサーのみなさんが同じ東映の仲間として厳しいながらも根気強くとことん付き合って下さるので、その経験が確実に成長に繋がったと思います」と振り返っており、厳しいながらも実践的に学べるため、脚本家としての能力向上が図れる点をメリットとして挙げています。

 選考過程は、エントリー後に指定のエントリーシートとオリジナル作品の企画書を提出して実施される書類選考、書類選考通過者を対象とした一次選考が実施されます。一次選考では、提示された課題に沿ったプロットを提出し、その後のリモート面接で現役プロデューサーからプロットへの注文を指示され、それに基づいてプロットを短編脚本にして提出するという流れとなっています。

 気になる待遇面ですが、給与は年俸300万円、交通費の支給と社会保険への加入もあります。3年間の契約期間満了後、優秀者は作品契約という形になるとのこと。

 エントリー期間は2021年1月4日〜1月25日で、東映のホームページから指定用紙をマイページからダウンロードし、すべての指定用紙データに必要事項を記入後、マイページからアップロードするという流れ。提出締め切りは1月28日16時必着ですが、締め切りまでは何度でも修正可能となっています。

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情報提供:東映株式会社

(咲村珠樹)