2019年9月に突如Twitterに現れた謎アカウント「丁寧な暮らしをする餓鬼」。登場するや否や、これまでの「餓鬼」像を覆す丁寧な暮らしぶりに注目が集まり、たちまち人気アカウントに。クオリアから2020年3月に初のカプセルトイとして登場し、瞬く間に完売したアクリルキーホルダーに続き、第2弾として待望のスタンドフィギュアが10月23日より販売されます。

 仏教の世界観である六道(りくどう)のうち、餓鬼道に生まれたものを指す「餓鬼」。常に飢えと渇きに苦しみ、いつまでも満たされることがない、とされています。平安時代~鎌倉時代に成立したとみられる「餓鬼草紙(紙本著色餓鬼草紙)」は、現存する2つとも国宝に指定。

 その餓鬼を題材にした絵巻風イラストを投稿しているTwitterアカウントが、塵芥居士(ちりあくたこじ)さんの「丁寧な暮らしをする餓鬼」。餓鬼道に堕ちたとは思えないほど、地味で丁寧な暮らしぶりを描いたイラストが一種のギャップ萌えを生み、キャラが「ガッキー」という愛称で呼ばれるなど人気アカウントとなっています。

 初のフィギュア化となったカプセルトイ「丁寧な暮らしをする餓鬼 スタンドフィギュア」は、お弁当を詰める餓鬼、ぱっちわあくをする餓鬼、コーヒーをたしなむ餓鬼、掃除機をかける餓鬼、水分補給をする餓鬼、おにぎりを握る餓鬼、そしてシークレットを加えた全7種。



 今回は制作途中の模様をSNSで解禁したところ、ユーザーから「怖すぎる……」という意見が寄せられ、急遽フィギュアの原型を修正する珍事件が発生。原作を“丁寧に”再現した「ガッキー」の造形は、ファンも納得の仕上がりだといいます。



 価格は1回300円(税込)で、2020年10月23日より順次全国のカプセルトイ販売機に登場する予定です。公式YouTubeチャンネル「クオリアらしさチャンネル」では、さらなる制作秘話も公開されています。

情報提供:株式会社Qualia

(咲村珠樹)