リモートワークで、会社のデスクチェアから自宅のPC環境での仕事に切り替えて長くなってきた人も多くなる昨今、背中や腰が痛いという人も増えてきています。そんな中、整体師に教わったという正しい姿勢を保つための方法がツイッターで大きな反響を呼んでいます。

 紹介したのは、漫画のアシスタントをしている新条 香さん。あくまで「使用している機材や椅子や机のサイズ、またはご自身の体格など効果に個人差があります」としつつ、「行きつけの整体で教えてもらった【正しい姿勢を無理なく保つ方法】です。全創作人間に届いて…………私はめちゃくちゃ重宝してます………………」という言葉とともに、イラストで悪い姿勢と良い姿勢の保ち方を紹介しています。

 左側の悪い姿勢の人は、足の高さが椅子の座面の高さと合っておらず、つま先で足を支えているような状態。こうなると太ももに負荷がかかりやすくなり、PCの画面に視線を合わせようと背筋も丸まってしまっています。背筋が伸びていないという事は、体の上に正しく頭が乗っていない状態となります。

 筆者は、正看護師として整形外科病棟に数年勤務していましたが、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアで入院してくる人もよくみてきました。そんな人は重度の肥満や長年の姿勢の悪さに起因する全身のひずみが原因となっていました。

 頭自体の重さは成人の平均体重の約8~10%を占めると言われています(ちなみに成人の脳の重量は1.2~1.5㎏)。ボーリング玉が首の上に乗っている状態と考えると分かりやすいかもしれませんが、首の上に正しく乗っていてバランスが取れている場合、首や肩には負担はかかりません。しかし、背中が丸まってしまうと、横から見た際に首よりも前に頭が出ている状態となります。バランスが取れていないので、当然、首に大きな負担がかかることとなり、繋がっている肩にも弊害が生まれます。

 また、背骨が丸まっている状態自体が、脊柱の自然な湾曲からずれてしまっているため、体全体のバランスが崩れ、椎間板ヘルニアなど腰痛の原因となります。

 これを防止するためには、イラスト右側に描かれている「正しい姿勢」を保つ工夫が必要となってきます。

 正しい姿勢を椅子に座った状態で保つためには、体の高さに合った椅子に座る事がまず大事です。しかし、座面の高さ調整ができる椅子でも、人によってはかかとが浮いてしまう、という場合もよくあります。実際、筆者自身もデスクチェアの座面を一番下まで下げてもかかとが浮いてしまい、さらに骨盤がまっすぐ立たず、斜めになってしまう事でよく腰痛に悩まされていました。

 そして、脊柱の自然な湾曲を保つために、「腰の所の背骨が前に出るだけで勝手に背骨が伸びるようになるから腰周りにしっかりクッションが当たるようにしてね!」と整体師からのアドバイスも受けたという新条さん。イラストに続くツイートで明かしています。

 イラスト右の正しい姿勢に使われているのは、背中に当てるクッションと、足の下に置く踏み台。踏み台にするのは古雑誌などがちょうど良いそう。というのも、市販の踏み台は高さが調整できず、床に傷がつくなどの心配も出るのが難点。雑誌類なら、足の裏がかかとまでしっかり付く高さに調整しやすいのです。雑誌類を何冊か積んで自分の高さに合うように調節したところで縛ったものを足台にすると、足の裏全体で足を安定させる事ができるため、全身の姿勢も安定します。

 筆者は足台に通販で来た小さめのダンボール箱を使っています。雑誌も新聞紙もなくて足がぶらぶらしていたので、正しい姿勢が保ち切れずにすぐに腰が痛くなっていたのですが、小さめの箱を試しに足の下に置いたところ丁度良く、足を組んだり椅子の上であぐらをかいたりする事もなくなり、姿勢が安定しました。

 坐骨がまっすぐ立つように、骨盤が座面と垂直になるように座る事と、PCの高さを目線の高さに合うようにする事で、長時間のデスクワークも楽にできる様になります。筆者も重宝しているお勧めのこの姿勢の正し方、もしこれが合わないようであれば、体のどこかにゆがみが生じている可能性がありますので、試しても腰痛や肩こりが改善しない人は整形外科や整体院・接骨院などで相談すると良いかもしれませんね。

<記事化協力>
新条 香さん(@sjk_md202)

(梓川みいな/正看護師)