新型コロナウイルスの影響で、ネットを通じた「オンライン飲み会」という、新しいお酒との付き合い方が生まれました。直接お酒を酌み交わさなくなったせいか、オンライン飲み会経験者の2人に1人はノンアルコール飲料を選んだことがある、というエスビー食品の調査結果が8月2日の「ハーブの日」を前に発表されました。

 スパイスとハーブで知られるエスビー食品は、8月2日の「ハーブの日」を前に様々な調査を実施し、その結果を発表しています。今回のテーマに選ばれたのは、新型コロナウイルス禍により注目されるようになった「オンライン飲み会」と、ここ数年バラエティ豊かになった「ノンアルコール飲料」。

 調査に協力した男女400名に対し、オンライン飲み会(お茶会)でノンアルコール飲料を飲んだ経験の有無を尋ねてみると、実に57%の人が「ノンアルコール飲料を飲んだことがある」と回答。うち18.9%は「毎回飲んでいる」と答えています。思ったより多いですね。

 ちなみにオンライン飲み会をする理由(複数回答)を訪ねてみると、回答で一番多かったのが「人と話したいから」が71.8%。次いで「近況報告をしたいから(44.8%)」。「とにかくお酒を飲みたいから」が27.7%と、複数回答にもかかわらず4分の1程度にとどまっているところを見ると、ステイホームなどで人との会話が減っていることも要因になっているようです。

 オンライン飲み会で、ほかの人が飲んでいるものが気になるか、という質問には、男性の20.8%、女性の9.5%が「常に気になる」と回答。この割合としては少なめではあるのですが、オンライン飲み会でノンアルコール飲料を選ぶ基準を男性に尋ねると「お酒っぽく見えるものを選ぶ」という答えが52.0%とトップ。ほかの参加者に気を使っている様子がうかがえます。

 また、ノンアルコール飲料を選んだ選んだ理由では「太りにくいから」という回答が唯一女性(34.3%)が男性(27.6%)を上回る結果に。お酒を飲むと太る、という意識が女性に強いということがうかがえます。

 さて、アルコールを使うカクテルのように、ノンアルコール飲料を使ったモクテル(Mocktail)というものがあります。アルコール飲料を使ったカクテルをイメージしたものも多く、夏のカクテルの定番であるモヒートやそのアレンジ、ブラッディ・マリーのノンアルコール版バージン・マリー、また古典的レシピのシャーリーテンプルといったものがあります。

 まだ日本では馴染みが薄いモクテルですが、オンライン飲み会でオリジナルのモクテル(ノンアルコールドリンク)を作ったことがあるか、という問いには、400名の男女のうち「作ったことがある」と答えたのが23.9%。また「したことはないが、してみたい」と答えた人も42.8%おり、潜在的なモクテル願望は意外に多いということが分かったそうです。

 この傾向にアルコール耐性(アルコールの得手不得手)は関係あるのか調べてみると、アルコール耐性の低い人が69.3%(とても飲みたい19%/やや飲みたい50.3%)なのに対し、アルコール耐性の高い人の方が80%(とても飲みたい40%/やや飲みたい40%)と逆転しているという興味深い結果が。意外とアルコール耐性の高い人の方が、色々な飲み物を試してみたい好奇心が強いのかもしれませんね。

 なお、今回調査結果を発表したエスビー食品では、8月2日のハーブの日に向け「モクテルで乾杯」とPRしています。海外ではネットを検索すると「簡単にできるおいしいモクテルレシピ」というページがいくつもヒットし、お酒を使ったカクテルに負けないほど華やかなレシピを目にすることができます(特にフルーツを使ったものが多い)。

 日本語ページでも、検索するといくつか結果を見ることができるので、まだ試したことがない。という人は、モクテルを選ぶきっかけに一度レシピを調べてみると良いかもしれません。

情報提供:エスビー食品株式会社

(咲村珠樹)