人間にも大食漢と食が細い人の差って結構なものがありますが、ペットも種類や性格によって食べ方が様々。勢いよく食べてしまうがために吐く猫も結構いるのですが、その対策として「少しずつ食べさせている」様子の漫画が、ツイッター民を和ませています。

 老夫婦と暮らしている三毛猫の菊ちゃんは4歳のレディ。なのですが、ちょっと勢いよく食べ過ぎてしまうせいか、時々食べたものを吐いてしまいます。吐いた後の菊ちゃん、おばあさんがお片づけをしようとすると逃げて行き、バツの悪そうなしょんぼり顔に。

 そんな菊ちゃんがちょっと心配になったおじいさんとおばあさん。以前、獣医さんに教えてもらった事を思い出しました。「菊ちゃんが吐きやすい原因は、胃が急に膨らむから」という話。その話に納得したおじいさんは実は心配性。その後、菊ちゃんのご飯の時に、カリカリを1粒ずつお椀に入れてあげていました。

 「ひとーつ」「ふたーつ、ゆっくり食べるですよ」「みいーっつ」「よーっつ」「いつつー」

 ……一粒ずつ数えながらカリカリをお椀に入れているさまを見ていたおばあさん「なんだか、わんこそばみたいねぇ……」

 確かに、スローペースなわんこそばみたいな雰囲気。菊ちゃんも1個ずつコロンコロンと入れられていくカリカリをよく噛んでいるみたい。

 2枚にわたって描かれた漫画の3枚目には、菊ちゃん用食器の前ですまし顔な菊ちゃんの姿が。ちょっと上を向いて「ご飯まだ?」って言っているような雰囲気が何となく伝わってくるような……。

 猫って割と丸のみしてしまう癖がある子も多いので、カリカリを一気に食べてしまいがちな子ほど、吐きやすくなるのです。それを心配したおじいさんの「一粒ずつ」に、漫画を見た人たちは「ちゃんとひとつぶひとつぶ待ってる菊ちゃんえらい」「菊ちゃんが本当に愛されてて、見てて幸せな気持ちになります」「菊ちゃんに寄り添う愛情が深くて癒やされる……」と、皆さん一様にほっこり。

 そして、「わんこそばでなくてニャンコそば……?」「史上最高に可愛いわんこそば」と、思わず納得してしまうリプライも。

 猫はよく吐くと言われていますが、これは猫によりけり。一気に大食いした結果吐いてしまう子や、毛並みの質で胃の中に毛玉ができてしまった結果、毛玉だけを吐く子もいます。菊ちゃんは、一気に食べ過ぎてしまうタイプなんですね。

 そんな菊ちゃんと老夫婦のごく平和な日常を綴った漫画「猫の菊ちゃん」(KADOKAWA刊)が4月30日に刊行されていますよ。

<記事化協力>
湊文さん(@sobun_nekomanga)

(梓川みいな)