風薫る5月、とは言っても標高が高い地域や東北、北海道などはまだストーブが活躍している地域もあります。なかなか切るに切れないストーブの前は、ペットにとっては居心地の良い場所の一つ。そのストーブの前で、完全に仰向けの姿勢で伸びきっている猫の寝姿に注目が集まりました。

 見事なバンザイ姿で寝ている愛猫ミィちゃんの動画をツイッターに投稿したのは、ミィちゃんのお父さんである、わっかないミィ助さん。

 「今度はストーブの前で伸びています」と、両手バンザイ、背筋ぴーん、両足もまっすぐな状態でクッションの上で寝ているミィちゃんの姿を映し出しています。

 両手も両足も、完全にクッションからはみ出ちゃっているミィちゃん。しっぽだけがピョコっと動いていますが、完全に眠り込んでいるのかどうかは不明。お父さんがミィちゃんの顔の方へ、ゆっくりとカメラを近づけても起きそうな気配は全然なさそう。

 ミィちゃん、もしかしたらお父さんの気配に気が付いていない……?いや、気が付いていてもストーブのちょうどよいポカポカとした温かさを全身で感じたくて、あえて動かないでいるのかも……。

 日本猫は骨格のつくりのせいか、背中を伸ばして寝る事はあっても大概は横を向いている事の方が多いです。でも、ちょくちょくこうした仰向け寝をする猫も見られます。この仰向け寝の状態を、おへそを天井に向けている事もあって「ヘソ天」と呼ぶ人も多くいます。

 ミィちゃんの見事な仰向け姿に、「猫が猫背を治している」「こんなキレイなヘソ天見たことない」などなど、猫背の概念とは……?という思いも浮かんでしまいそうですが、それよりも、「めちゃくちゃお腹に顔うずめたい」というリプライには同意しかできません……。お父さん曰く「爆睡しているので、お腹をモフモフしても起きないですよ(笑)」との話。

https://twitter.com/wish_0620/status/1257853153099173888

 この状態で爆睡とは……。前言撤回。あえて動かない、ではなく「爆睡して完全に動かない」が正解のようです。どうやら、クッションの上で盛大に伸びをした状態で寝落ちすると、こんなかっこうになる様子。

 ミィちゃんは、ほぼ1年前の推定2019年5月生まれ。牧場で保護されたのちに、動物病院にて飼い主を募集していたところを同年7月にお父さん一家が保護を申し出て、今に至るそう。約1歳の女の子です。

 1歳の猫は人間でいうところの17歳くらい。花の女子高生な年代。遊ぶのが大好きで甘えん坊なミィちゃんは、お父さんだけでなく、お母さんやその娘さんであるお姉ちゃんにもよく懐いており、夜寝る時は、必ず誰かしらの枕元か布団の中で寝ているんですって。

 ミィちゃんの一日の様子についてお父さんに聞いてみたところ「ミィちゃんの一日はだいたい日の出前に一度目を覚ましカーテンを開けろと騒ぎ、開けたら満足して二度寝します。その後みんなと一緒に起きてご飯をたべた後は、遊んでは寝てを繰り返します」との事。早寝早起き元気な子!といった感じですね。ただ、明け方の早い時間に起こされると、家族としては「もう少し寝かせて~」といった気持にもなりますが……。

 遊び疲れたら寝るからよく育つのですが、この寝姿はいくつになっても変わってほしくないな、と思う、2匹の猫の飼い主である筆者なのでした(ちなみに、筆者宅の猫たちはこんな見事に開いて寝てくれません……)。

<記事化協力>
わっかないミィ助さん(@wish_0620)

(梓川みいな)