アメリカ海軍太平洋艦隊司令部は2020年4月29日(ハワイ時間)、恒例の環太平洋多国間共同訓練「RIMPAC(リムパック)」の日程を発表しました。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、艦隊による洋上訓練のみを8月17日~31日に実施します。

 アメリカ海軍が主催し、1971年から2年に1度行われる太平洋地域最大の多国間共同訓練がRIMPAC(RIM of the PACific exercise)」です。海上自衛隊も毎回艦船を派遣し、訓練を通じてアメリカをはじめ環太平洋諸国との連携を深めています。

 前回の2018年には、アメリカほか25の国から水上艦艇46隻、潜水艦5隻、航空機200機以上、参加者2万5000名以上という規模で実施されています。2020年のRIMPACは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大という状況を鑑み、参加者の感染リスク最小化を考慮して、地上での訓練をやめ、艦船による洋上訓練のみを実施することになりました。

 RIMPACを主催するアメリカ海軍太平洋艦隊司令官のジョン・アキリーノ中将は「この困難な状況において、海上戦力が重要な航路の安全を確保し、公海を自由に航行できるようにするということは、ますます重要になっています。私たちは慎重にリスク低減策を選択し、安全に訓練を実施していきます。今回のRIMPACにおける柔軟なアプローチは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)と将来の敵対勢力、双方の脅威とバランスよく対峙していくものです」というコメントを発表していきます。

 ハワイのパールハーバー・ヒッカム統合基地を拠点とした今回のRIMPACでは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、記者会見を含む陸上での行事は一切実施しないとアメリカ海軍はアナウンスしています。「Capable, Adaptive, Partners(高い能力と適応性を持つ同盟)」というテーマを掲げて実施されるRIMPAC 2020は、アメリカ第3艦隊司令官のスコット・D・コン中将が全体の指揮を執ります。

<出典・引用>
アメリカ海軍太平洋艦隊 ニュースリリース
Image:U.S.Navy

(咲村珠樹)