日頃「当たり前」と感じれば感じるほど、無くなって初めてその特別さに気づくもの。いつの間にか絶滅寸前になっている「当たり前」の物や技術を草なぎ剛さんが紹介する番組「最後の○○ 日本のレッドデータ」が、5月1日にNHKのBSプレミアムで放送されます。

 普段の生活で身近であったがゆえに「あって当たり前」と思っていた物や技術。人々が気に掛けない分、忘れられ、消えてしまいがちです。鉄道路線が廃線になったり、車両が引退する時に多くの人が詰めかけるのは、そういう心理も手伝っているといえるでしょう。

 この番組では、大型の木桶や和傘の“ろくろ”、赤チン(マーキュロクロム液/メルブロミン)など、かつて生活に密着していた「当たり前」が、いつの間にか絶滅寸前になっていることを紹介。無くなることで生じる、意外な影響にも迫ります。

 NHKの三輪秀香アナウンサーとともに番組を進行する草なぎ剛さんは「この番組に参加して、日本の技術や伝統・文化を身近に感じることが
でき、大変刺激になりました。そして、スタジオにお越しいただいた職人さんたちの言葉には、とても心に刺さるものがあり、僕だけでなくこの番組をご覧になる皆さんにとっても、人生のヒントになる言葉がきっとあると思います」というコメントを寄せています。

 技術は一度失ってしまうと、なかなか取り戻すことができません。この番組は「あって当然」と思っていた物の特別な価値を再認識する良い機会になるかもしれませんね。

■「最後の○○ 日本のレッドデータ
NHK・BSプレミアム:5月1日22時~22時59分
※東海3県では5月8日19時30分~19時55分にNHK総合「金とく 最後の○○~日本のレッドデータ~」としても放送

情報提供:NHK名古屋放送局

(咲村珠樹)