ロシアUAC傘下の航空機メーカー、ツポレフは2020年3月30日(現地時間)、Tu-95MS爆撃機(NATOコードネーム:ベア)の小規模な近代化改修を実施し、その1号機が完成したと発表しました。これにより、Tu-95はしばらく現役にとどまるものと思われます。

 ツポレフの発表によると、今回の近代化改修は電子機器のアップグレード。現在では使われなくなった無線装置を撤去し、航法システムの一部を最新のものに換装しています。改修計画は2018年から2019年にかけて詳細が詰められ、2020年に入って実際の改修作業に入ったとのこと。改修型はTu-95MSMと呼称されると発表されています。

 Tu-95は1952年の初飛行以来、60年以上の長きにわたってソ連・ロシアで現役を続けています。アメリカ空軍の爆撃機B-52も同じ1952年に初飛行しており、使い勝手の良い機体サイズなどから、世界最速のターボプロップ機であるTu-95もB-52同様、まだしばらくは現役にとどまり続けるものと思われます。

<出典・引用>
ツポレフ プレスリリース
Image:UAC

(咲村珠樹)