小松左京のベストセラー「日本沈没」初のアニメ化作品、Netflixオリジナルアニメシリーズ「日本沈没2020」のメインキャラクターを演じる声優の名前が発表された。あわせて場面写真も初解禁されている。

 本作の主人公でオリンピックを目指して陸上に打ち込む14歳の少女・武藤歩(あゆむ)を演じるのは、「鬼滅の刃」栗花落カナヲや「ダーウィンズゲーム」シュカなどで知られる上田麗奈。

 歩の弟で、オンラインゲームで世界とつながる少年・武藤剛(ごう)は「ワールドトリガー」空閑遊真などでも活躍している村中知、元水泳選手でどんな苦境にも常に前向きな母、武藤マリを「ちびまる子ちゃん」のおばあちゃんでもお馴染みの佐々木優子、頼れる存在の父、武藤航一郎を「名探偵コナン」遠山銀司郎などのてらそま まさきがそれぞれ担当する。

 2020年にNetflixで全世界独占配信が予定されているアニメ「日本沈没2020」(全10話)は、2020年の現代の日本が舞台。これまでの映像作品では描かれることの少なかった「ごく普通の家族の物語」を通じてリアルに迫る物語。

 声優情報解禁と同時に公開された場面写真では、東京タワーのような塔が折れ曲がり炎に包まれる街や、不安げに遠くを見つめる歩の表情が切り取られ、日本が一変してしまった様子が表現されている。


 なお、本作のアニメ化に挑戦するのは、「夜は短し歩けよ乙女」や、現在NHKで放映中の「映像研には手を出すな!」も話題となっている湯浅政明監督。Netflixオリジナルアニメシリーズへの参加は、2018年配信の「DEVILMAN crybaby」(原作:デビルマン)以来、今回で二度目となる。

 音楽は、「ピンポン THE ANIMATION」「DEVILMAN crybaby」から3度目の湯浅監督とのタッグとなる牛尾憲輔が担当。制作は湯浅監督が率いるサイエンスSARUが手がけている。

【上田麗奈オフィシャルコメント】

◆役が決まった時のお気持ちは?

とても嬉しかったのと同時に、ドッと緊張が押し寄せてきました。
オーディションの時から、湯浅監督の中にしっかりとしたイメージが出来上がっているように感じましたし、オーディション用の原稿を読んだだけでも心を掴まれる感覚がありました。
そんな作品に携われることがとても光栄であり、その分プレッシャーも…。
ドキドキしながらも、とにかく全力でぶつかってみよう、と気持ちを整えていきました。

◆歩は青春真っ只中で、未曾有の災害に遭遇し、困難にあっても希望を失わずに家族と共に立ち向かっていく、という役柄ですが、演じられるにあたって意識したことや、役作りで何か参考にされたことなどはありますか? 

とっても不器用で、不安定で、可能性に溢れている歩。私が持っていないものを沢山持っている女の子です。年齢も、性格も、環境も、違いすぎるほど違う歩とどうすれば寄り添っていけるのか、毎回本当に悩みながら、挑み続ける収録でした。私が今までやってきた事を全部捨てる勢いで、真っ白になって頑張ってみよう。そんな思いでしたが、実際どのようにアウトプットされていったのか、私自身も把握出来ていないシーンが沢山あります。

◆歩を演じられていて、共感する部分などありましたか? 

人見知りで引っ込み思案。心の中で色んなコンプレックスが渦巻いているところに共感しました。
日頃生活している中で、ネガティブな感情の方が強めに出てしまうのも、分かるな…と。
歩の場合は、そこに思春期ならではの感情の起伏やコミュニケーションの取り方が乗っかってくるので、学生時代を思い返しながら、自分自身もどうにかあの頃の気持ちを取り戻せるよう、沢山悩みながらもひとつひとつ頑張りました。

◆Netflixで全世界190カ国へ配信される本作を、これからご覧になる方へのメッセージ
誰にも観せたくない。だけどすべての人に観て頂きたい。そんな風に思った作品に出会ったのは、はじめてかもしれません。
収録時は未完成の状態だったこともあり、本編がどのようなことになっているのか、私もまだ分からないことが多くドキドキしています。
沢山悩みながらの収録でしたが、家族の行く末や、思春期で成長過程な歩だからこその最終話までの道のりに、注目していただけますと幸いです。宜しくお願い致します。

(C)“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners
情報提供:Netflix