絶対的エースである白石麻衣さんの卒業発表で注目が集まる乃木坂46。そんなグループの次代を担うメンバー4人(大園桃子さん、山下美月さん、向井葉月さん、渡辺みり愛さん)が、乃木神社で成人式を行い、艶やかな振袖姿を披露しました。

 恒例となっている乃木神社での乃木坂46メンバーの成人式。今年は、2期生の渡辺さん、3期生の大園さん、向井さん、山下さんの4名が艶やかな振袖姿で詰めかけたファンの前に登場し、本殿でご祈祷を行いました。

 筆者が乃木神社に到着したのは、成人式が行われる1時間前でしたが、神社の境内にはすでに多くのファンとマスコミが詰めかけていて、注目度の高さが伺えました。

 ここで筆者の目に留まったのは、礼儀正しい乃木坂ファンの皆さん。騒ぐわけでもなく、静かにメンバーが来るのを待ち、スタッフの「もう少し後ろに下がってください!」という呼びかけにも素直に従っていました。その光景に、乃木坂のメンバーたちは、こういう優しいファンの人たちに支えられているんだなぁと、心が温まりました。

 成人式が始まると、境内に姿を現した4人。ファンの人たちから歓声が上がるかと思いきや、艶やかな振袖姿の4人のあまりの美しさに、ジッと見とれているような雰囲気でした。筆者も思わずシャッターを切るのを忘れそうになってしまいました。

 本殿でのご祈祷やフォトセッションが終わると、境内から乃木會館へ移動し、4人の囲み取材が行われました。

 ご祈祷を終えて、改めて今の心境を尋ねられると、大園さんは「地元でも成人式をしましたが、乃木神社で成人式を行うと、『乃木坂のメンバーなんだな』っていうのを実感しました」と回答。山下さんも「先輩方がこういう風に今まで乃木神社で成人式を迎えられている姿を見て、私も乃木坂に加入した時に、メンバーと振袖を着て成人式をやるっていうのが憧れだったので、今こうやって出来て凄く嬉しいです」と笑顔を見せていました。

 絵馬に、それぞれ目標を書いていた4人。大園さんは「幸せに気づけるように」。山下さんは「笑顔で過ごせますように」。渡辺さんは「家族を安心させる」。向井さんは「乃木坂の塊(かたまり)になりたい」と書いてありました。

 乃木坂の塊とは……?向井さんによると「乃木坂のメンバーが凄く大好きで、尊敬するメンバーも憧れているメンバーもたくさんいる。そんな乃木坂のメンバーの良さをたくさん集めた人間になりたいと思って書きました」とのこと。

 「家族を安心させる」と書いた渡辺さんは、その理由について「アイドルになったからといって、安心できる世の中ではないので……。20年生きてきて親にもたくさん迷惑をかけてきたので、20代に突入して、安心させてあげられる、安定した女性になりたい」と語りました。

 少し意外な気もする「笑顔で過ごせますように」と書いた山下さん。「乃木坂に加入してから、笑顔で過ごすことが凄く増えたなと思っていて、ずっと可愛くいられるように笑顔で過ごして、ファンの方とか、スタッフさんにもずっと笑顔でいてほしいなと思って」と、意味を教えてくれました。

 「幸せに気づけるように」と書いた大園さんは、「物事をネガティブに考えがちで、あんまり幸せに気づきづらいので、自分で気づいて、幸せだなと思える機会が増えればいいな」と話してくれました。

 20歳になったことを実感したエピソードについて語ってもらうと、向井さんはホットヨガに申し込む時、未成年者ではなくなったので親の同意がいらなくなった、という話を披露。渡辺さんは「お年玉を貰えなくなったのがショックしでた」と回答。山下さんは「クレジットカードを作ったが、まだ怖くて使えない」と話していました。

 一方、なかなか思い浮かばなかった大園さんに、インタビュアーの記者が、大園さんが焼酎王国の鹿児島県出身ということもあり「お酒は、お強いんですか?」と話題を振ると、申し訳なさそうに「お弱いんです……」との答え。会場が笑いに包まれました。

 その話から乃木坂メンバーの中で誰が一番強いのか?という話になると、満場一致で伊藤純奈さんに……。渡辺さんは「自分でも強いって言ってますし、だいぶ飲んでも弱った姿を見せない。(絡んでくるので)絶対に近づきたくない」と話し、記者たちを笑わせていました。

 そして、乃木坂成人式の定番の質問でもある「今年は〇〇世代ですか?」という問いには、山下さんが「おめでたい世代」と回答。「2020年に20歳を迎えるということもめでたいですし、今年は東京オリンピックもある年ですし、令和になってから初めての成人式ということで、めでたいが集まった、めでたい年代だなと……」と理由を明かしました。

 最後に話題が卒業を発表した白石麻衣さんに及ぶと、特に仲が良いという大園さんが「淋しいです……」涙を流す場面も。山下さんは「淋しいという気持ちもありますし、白石さんの背中をみんなで見て、いろんなことを吸収して、残りの時間を大切に、大切に過ごしたいなという思いでいっぱいです」と語ってくれました。

 向井さんは、白石さんとの思い出を振り返り「去年(2019年)の11月に3期生と4期生でライブをしたんですけど、その時に白石さんのユニットの『でこぴん』という曲をやって、その映像を白石さんに送ったら、『これからもやってほしい』と」とまで言うと、言葉を詰まらせ涙が……。「『笑顔が良いから、これからもやってほしい』って言ってくださったので、これからも精一杯がんばろうと思いました」と、涙ながらに誓っていました。

 2020年は「涙」の成人式となった恒例の乃木坂46メンバー成人式ですが、これからの彼女たちの活躍を期待せずにはいられませんでした。

※ご祈祷の写真のみオフィシャル写真使用
取材協力:ソニー・ミュージックレーベルズ

(取材・撮影:佐藤圭亮)