宮崎駿監督の不朽の名作「ルパン三世 カリオストロの城」。序盤でルパンがカジノからお金を盗む(後に偽札と判明)シーンがあるのですが、その時の逃走中の車の様子を豊和精機製作所の佐藤さんが見事に再現しました。

 豊和精機製作所は埼玉県にある猟銃専門店。お店を営み、埼玉県公安委員会指定射撃指導員でもある佐藤さんが、12月28日にお店のTwitterで「ちょっとお金必要だったから、国営カジノの大金庫からかっぱらってきた!」というコメントと、ハッシュタグ「#フィアット500」「#ルパン三世」「#カリオストロの城」を付けて、2枚の写真を投稿。

 写真には、ルパンが「カリオストロの城」で乗っていたフィアットの、窓ガラス一面にお札がビッシリ!見事に作中の場面を再現していて、車内がお札でパンパンになっている様子が伝わってきます。

 いったい、どうやって作ったのでしょうか?豊和精機製作所の佐藤さんに、お話を伺いました。この作品が完成したのは、写真をTwitterに投稿する5分前だったそうで、「フィアット500を持っていましたから、いつかやりたいとは思っていました」と、製作に至るまでの動機を教えてくれました。

 「娘のコスプレとかガジェットとか作っていたので、お札なんかは朝飯前です」と話す佐藤さん。「窓枠の形に厚紙を切って、接着剤でフェイク紙幣を貼り付けて、それを車の内側から窓の貼りました」と作り方を説明。フェイク紙幣はAmazonで100ドル100枚を500円で購入したため、製作費は500円。製作時間は、なんと10分くらいとのことです。

 それで、このクオリティーとは……本当に驚きです。投稿には、1万件以上のリツイートと、3万件以上のいいねが付き、「パァ~っといきたいですね」「ゴート札だ、捨てちまおう」「ルパン逮捕だ!」など、作品に絡めたコメントが多く寄せられています。

 ちなみに、佐藤さんは趣味用のアカウント「(有)おとう製作所」(@mica_no_otou)も持っていて、そちらで娘さん(@mica9617)のためにコスプレ関係のアイテムを作っているそうなので、気になった人は見に行ってみるのも良いかもしれません。

<記事化協力>
(遊)豊和精機製作所(@HowaSeiki)

(佐藤圭亮)