かつて東京を縦横無尽に走っていた都電。なかでも、戦後290両が製造された6000形電車は、多くの人に親しまれた車両。グッドスマイルカンパニーは、この6000形電車を1/24スケールで組み立てキット化。2019年12月17日から予約を開始しました。

 グッドスマイルカンパニーがプラスチックモデルとしてリリースする6000形電車は、都電のほぼ全路線(軌間の異なる杉並線を除く)で運用され、戦後の代表的形式といえる存在。最後まで現役で運行された6152号車の昭和40年代の姿をモデルとしました。

 1/24スケールは、全長約512mmというビッグサイズ。車のモデルでもポピュラーなスケールなので、ジオラマなどに利用する際にも便利です。窓ガラスや特徴的な前照灯の部分には、透明度の高いPETフィルムを採用して質感を向上させています。

 走行を目的としないディスプレイ専用モデルとしたため、車内の運転台や座席、つり革などのディティールも精密に再現。車体の赤帯や表記、方向幕はデカール(水貼り転写シール)を採用しています。屋根上の泰平式ビューゲルは可動式。




 車両前面や側面に掲出されるサボは、現在の国連大学敷地にあった青山営業所時代の9系統(渋谷駅前~三宅坂~数寄屋橋~築地~浜町中ノ橋)や、昭和47年以降の荒川線(荒川営業所)時代など、複数のバリエーションが選択可能となっています。石畳の軌道敷を模した、専用の展示台座も付属します。


 フルカラーの説明書には、都電6152号車のヒストリーや構造についても徹底解説。6152号車は、落成時に履いていた組立台車枠のD-10形台車から、現在は鋳鋼台車枠のD-16形台車に振り替えられていることでも知られています(今回のモデルでは昭和40年代の姿なのでD-10形台車を履いています)が、そのことについても触れられているのでしょうか。

 価格は税込3万円。2020年5月発売予定で、グッドスマイルオンラインショップでは2019年12月17日12時~2020年2月12日21時まで、予約を受け付けています。

情報提供:株式会社グッドスマイルカンパニー
※東京都交通局商品化許諾済

(咲村珠樹)