陶芸は、形を作ってから色を付けて焼きあがるまでの過程が楽しく、趣味で楽しむ人は少なくありません。でも、素人作品だし……、となかなか披露されない名品が実はあったりして。そんな作品がツイッターで話題になりました。

「これ わたしの叔父さんの手作り急須セット…(陶芸品)
すっごく可愛いからインスタにあげなよーって言ってるのに
こんなの誰も見てくれないよ( ´・ω・` )
といつもしょぼんしてるので載せてみました。
みんな見てっ!!!!そして叔父さんに元気をっ!!!!」

 と、その陶芸作品を写真で紹介したのは、作者の姪にあたる漫画家のしおのこうじさん。comicoで「親になるということ」を連載中です。

https://twitter.com/shionokoujidayo/status/1198522061800402945

 写真では3種類の叔父様作の陶器が紹介されています。柿をモチーフにした小物入れのような焼き物。ヘタの部分が蓋になっており、ちょっとしたお菓子やお抹茶、常備菜や梅干しなど食べ物を入れるにも良さそう。中にお香用の砂を敷いてお香立てにもできそうです。ヘタの部分の渋い緑色と、柿の実のオレンジ色が見事です。

 もう一つの小物が入りそうな焼き物は、かんきつ類がモチーフ。黄色い実のかんきつ類の上の部分には葉っぱが付いたような感じに施されており、ヘタの部分がつまみになって蓋を外せます。外側にはかんきつ類独特の粒々とした様な模様が全体に施されており、こちらも少し淡い黄色の果皮と、緑の葉っぱの色が良い雰囲気を出しています。

 柿とかんきつ類の後ろには、つやのある黒系の釉薬が施されている急須。蓋の部分はぐるりと輪になるように、黄色い粒が並んでいます。蓋の持ち手の部分が鳥の頭みたい。

 この作品を見た人たちからは、欲しい!という声が続々。果物モチーフの焼き物は大人気。急須の渋さも評判がよく、売って欲しいとの声も多く届いています。

 しおのこうじさんに、叔父様の作品について聞いてみました。叔父様は、趣味で陶芸を始めて10年ほど。最近は動物をモチーフにした作品を手掛けているのだそう。これまでにも、アルマジロの置物やニワトリの急須、サイケデリック感抜群なカメレオンやゴジラっぽい怪獣のようなものに、アニメキャラモチーフまで様々な作品を作っています。





 こんなに色々と面白い作品を作られているのであれば、個展を開けそうに思うのですが……。叔父様、特に販売やイベント出展などは今まで考えていなかったのだそう。ちなみに、雅号は「銀」さん。照れ屋さんながらも、今回の反響の大きさにとても嬉しそうにされていたそうですよ。

 これを機に、ハンドメイドマーケットに出店してみたら、意外と売れるのでは……、とつい思ってしまった筆者でした。

<記事化協力>
しおのこうじさん(@shionokoujidayo)

(梓川みいな)