沖縄の定食屋には必ずと言っていいほどメニューにあるのが「みそ汁定食」。沖縄のみそ汁はご飯よりも大きいくらいのどんぶりサイズ。味の素株式会社の和風だしの素「ほんだし」が11月24日の「和食の日」に向け“「うちのみそ汁」応援プロジェクト”の一環として、ボリューム満点のみそ汁定食レシピ4種を公開しました。

 沖縄のみそ汁は、他の地域に比べてかなりの具沢山。どんぶり1杯のみそ汁だけで副食が完結してしまうので、本州からの観光客がうっかりみそ汁定食に他のメニューを足して注文してしまうと、あまりの量に食べきれないことも。

 そんな沖縄のみそ汁、具には缶詰のポークランチョンミートや肉類に野菜が数種類、というのが定番な様子。高速道路にあるサービスエリアのフードコートで時々見かける、「豚汁定食」みたいな感じですが、あの具沢山豚汁よりもさらにボリューム満点。

 ご飯におかずを2~3種類作り、さらに一般的な汁物椀で出されるみそ汁を作り、お漬物などを付ける、というのが一般的な日本の食卓ですが、核家族で共働きともなると、仕事でクタクタな日はとてもそんなきちんとした料理を作れるほどの余力がない……。最悪、ご飯は炊いて後はレトルトやスーパーのお惣菜、っていう食卓になってしまうのはきっと筆者宅だけではないと信じたい……。

 そこで、一汁一菜でも十分な栄養価がある沖縄みそ汁のような具沢山みそ汁が出番になります。何せ冷蔵庫にある野菜をかき集めて肉類と一緒に汁物にしてしまえばそれで出来上がりですから。ということで、味の素が公開した「みそ汁定食」レシピ4品は次の通りです。(レシピは原文まま)

■ 沖縄風みそ汁

▼材料/調理時間(4人分/20分)
木綿豆腐:1丁
ポークランチョンミート:1/2缶
白菜:1/8株
小松菜:1/2束
玉ねぎ:1/2個
にんじん:1/2本
A水:6カップ 
A「ほんだし」:小さじ2
みそ:大さじ3
卵:4個

▼作り方
1.豆腐は3cm角に切り、ランチョンミート、にんじんは短冊切りにする。白菜、小松菜はザク切りにし、玉ねぎは薄切りする。
2.鍋にAを入れて火にかけ、1の白菜・玉ねぎ・にんじんを加え、フタをして5分ほど煮る。1の豆腐・ランチョンミート・小松菜を加え、ひと煮立ちさせる。
3.みそを溶き入れ、卵を1個ずつ割り入れ、好みのかたさになるまで煮る。

■ 炒め野菜と鶏肉のおかずみそ汁

▼材料/調理時間(4人分/20分)
鶏もも肉:300g
キャベツ:1/4個
長ねぎ:2本
にんじん:1/2本
もやし:1/2袋
A水:5カップ 
A「ほんだし」:小さじ2
みそ:大さじ3
「AJINOMOTO ごま油好きのごま油」:大さじ1

▼作り方
1.鶏肉はひと口大に切り、キャベツはザク切りにする。ねぎは斜め切りにし、にんじんは短冊切りにする。
2.鍋にごま油を熱し、1の鶏肉を入れて炒める。肉に焼き色がついてきたら、1のキャベツ・ねぎ・にんじん、もやしを加えて炒める。
3.全体に油が回ったら、Aを加え、蓋をして5分ほど煮る。
4.具材に火が通ったら、みそを溶き入れる。

■ 白菜と豚肉のおかず椀

▼材料/調理時間(2人分/15分)
豚肩ロース薄切り肉:150g
白菜:2枚(200g)
長ねぎ・正味:1/2本(50g)
にんじん・正味:4cm(40g)
A水:2カップ
A「ほんだし」:小さじ2
みそ:大さじ1・1/2
すり白ごま:大さじ2
卵:2個

▼作り方
1.豚肉はひと口大に切る。白菜は葉と芯に分け、葉は食べやすい大きさに切り、芯は4cm長さ、3cm幅のそぎ切りにする。にんじんは4cm長さ、2cm幅の短冊切りにし、ねぎは5mm幅の斜め切りにする。
2.鍋にA、1の白菜の芯を入れて火にかけ、煮立ったら、1の豚肉・白菜の葉・にんじん・ねぎを加え、アクを取りながら煮る。
3.野菜がやわらかくなったら、みそを溶き入れて弱火にし、ごまを加え、卵を1個ずつ割入れ、半熟状になるまで煮る。
*みそは赤だしなどの豆みそがおすすめです。
*仕上げにオイスターソースを加えてもおいしくお召し上がりいただけます。

■ さばとゴロゴロ野菜の絶品汁

▼材料/調理時間(2人分/10分)
さば水煮缶:1缶
じゃがいも:1/2個(75g)
キャベツ:1枚(50g)
にんじん:4cm(20g)
A水:1・1/2カップ
A「ほんだし」:小さじ1
みそ:大さじ1・1/2
しょうがのせん切り:少々

▼作り方
1.さば缶は汁気を半分くらいきる。じゃがいもはひと口大の乱切りにする。キャベツはひと口大に切り、にんじんは短冊切りにする。
2.鍋にA、1のサバ・ジャガイモ・キャベツ・人参を入れ、煮立ったらアクを取り、3分ほど煮て火を止めてみそを溶き入れる。
3.器に盛り、しょうがをのせる。

 以上、ほとんどが切って煮るだけというお手軽メニュー。みそ汁って、地域によって使う味噌が違っていたり、家庭によって使うお出汁も違っていたりでバラエティに富んでいます。さらに発酵食品である味噌は栄養価も高く、毎日食べたい一品。子どもの頃から慣れ親しんだみそ汁の味は家庭によってさまざまですので、各家庭の味を取り入れるのも良さそうですね。

 ちなみに、沖縄のみそ汁がなぜこんなどんぶりサイズになったかというと、沖縄は地理的条件などからあまり米作りに適していなかったため、いも類などを主食としていたのだそう。それを食べやすくするために、近海でとれる魚類や、強い陽光を浴びて育った野草や野菜類と共においしい汁物にしていたようです。

 火を通すことで多くの野菜が摂れ、タンパク質も適度に入る沖縄のみそ汁、冷蔵庫の中味整理にも、限界メニューの一つとしても役立ちそうですね。

情報提供:味の素株式会社