健保連(健康保険組合連合会)が、健康保険制度を存続させるための制度見直しを国民に呼びかける「10万ツイートしてみんなの声を国会に届けるぞプロジェクト」を10月7日にスタート。その発表会にカンニング竹山さん、松木安太郎さん、古川優香さんが登場しました。

 企業や事業所で働く人やその家族が加入する健康保険組合の連合組織、それが健保連です。全国の1389(平成30年4月1日現在)の健康保険組合で構成され、被保険者とその家族を合わせると、国民のおよそ4分の1に当たる約3000万人が加入しています。

 少子高齢化が進み、将来的に医療費負担がこれまで以上に増えると予想されますが、健康保険制度(国民皆保険制度)のおかげで医療費が安くなっているのは事実。この制度をいかに存続させるか、国民一人一人が自分のこととして考えてほしい、という目的で始まったのが「10万ツイートしてみんなの声を国会に届けるぞプロジェクト」です。

 アイドルグループの東池袋52がオリジナルソングを歌い踊る、そのダンス動画に出演しているカンニング竹山さん、松木安太郎さん、古川優香さんが、東京で行われた発表会に登場しました。

 撮影の思い出を語ったお3方。特に竹山さんと松木さんは一緒に出演するシーンが多かったのですが、意外にもお2人がきちんと共演するのは初めてだったとのこと。「炎天下の中、おっさんが2人で見つめ合ってねぇ……」と、撮影エピソードを語るお2人、すっかり息の合った様子を見せてくれました。


 このダンス動画にも出演している、漫画家の蛭子能収さんが描いたプロジェクトのイラストは、もし健康保険がなくなって医療費を全額負担することになったら、というもの。インフルエンザの予防接種も非常に高額になってしまうため、インフルエンザなど伝染病が蔓延しやすくなるとか、治療費が払えなくなったらそこで打ち切り、ということも起こりうるという様子が描かれています。


 特にスポーツをする人にとっては、治療が途中で終わる可能性がある、というのは怖いと松木さん。カンニング竹山さんも「今、歯医者なんかで治療が全部終わるまで時間がかかるから、途中で行くのが面倒になってやめたりすることがあるんですけど、結局治しきってないから、また悪くなっちゃう」と自身の体験を交えて話していました。


 また、出産にも健康保険から出産一時金などが支払われています。ただでさえ現在でもお産にはお金がかかるのに、全額負担になったら若い人が余計に子供を産みたがらなくなってしまうかも、と古川さん。子供が小さい頃は体調も崩しやすいだけに、さらに少子化が加速してしまうかも……と語っていました。

 皆さんに「もし健康保険制度がなくなったら」というお題で回答を書いてもらいました。古川さんは「自分で薬を作ってみる」という答え。カンニング竹山さんが「薬事法にも引っかかりますね(笑)。……そうか、怪しげな薬が裏で流通したりするかもしれないんだ」と、別の危険性を示唆する発言も。

 そのカンニング竹山さんは「キレて気合で治す!」。まさに若手にパワハラしてるような状態になるような気がする、と苦笑。

 松木さんは「けがをしたくない」という理由から、テーピングやすね当てなどを何重にもした上で、接触プレーを避けるようになるかもしれない、とスポーツが変容する可能性も指摘。海外遠征でけがをした選手が日本に帰国して治療するのは、日本の医療レベルの高さや言葉が通じる、というだけでなく、健康保険が適用されるかどうか、という医療費の問題と、海外に取り残される精神的な厳しさが理由になっているとも話していました。

 発表会後の囲み取材では、カンニング竹山さんがプライベートで応募した東京マラソンのエントリー抽選に当選したという話も。都民枠で抽選に漏れたことはラジオで話したけれども、一般枠で当選。「だからといって、みんな取材に来ないでくださいよ。タレントでなく、ただのおっさんとして走るんで」と強調していました。

 まだ準備は何もしていないという竹山さん。「松村(邦洋)さんの例もあるんで、ちゃんと節制してから臨もうと思います」と話していました。

 健保連の「10万ツイートしてみんなの声を国会に届けるぞプロジェクト」の詳細と、コンセプト動画は、健保連の特設サイトで公開されています。

取材協力:健康保険組合連合会

(取材・撮影:咲村珠樹)