市販で買える痛み止めの中では最強クラスのロキソニン。元は医療機関でしか処方できないものでしたが、薬剤師がいる薬屋さんでは数年前から買うことができる様になりました。そのロキソニンを薬屋で買おうとした時に発した言葉に、見た人たちが思わず噴いてしまう展開となっています。

 親知らずを抜いたばかりの痛みで朦朧とした状態だった、看護師のフジタさん。あまりの痛みにロキソニンを買ってこようと薬屋を訪れたのでした。そこでの会話。

私「ロキソニンありますか?」
店員さんの変化球「何のために使いますか?」
私の言いたかったこと『親知らずを抜いたところが痛んで、ご飯が食べられないので服薬するつもりです』

痛みで頭も口も動かない私「ロキソニン 食べます」

 これを見た同じ看護師の筆者、「食べないでくださーい!!」と内心盛大にツッコむ事態に。いや、言いたい事分かるんですよ。そしてあの耐え難い痛みと口の動かなさは半端なものじゃないです(症状には個人差があります)。

 痛みで頭が回らないと、言葉もなかなか上手く出なくなるものです。しかも口も上手く開かない。そりゃ脳内で言いたい事と実際に出てくる言葉が混線するってものです。そして店員さん、なぜそう聞いた……?痛みを抑えるために決まってるじゃないかよぉぉぉ!!

 と、このツイートを見た人たちからは、「丁度昨日親知らずを抜いて、先程痛み止めが切れてしまい、痛みで頭も口も回らず、親にロキソニンを要求してるつもりが『ロレックス…ロレックス買ってきて…』って訴えてたらしいです」と、気持ちは分かるけどそれも違~う!とツッコんでしまいたくなるリプライが来るやら、「ごめんなさい、最後ので笑ってしまいました…」とつい笑ってしまう人が続出するやら。

 プロフィールには看護師と明かしていないフジタさんを心配して、薬剤師さんらからの「ロキソニンはかなり優秀な痛み止めですので、常用による諸症状の悪化を見逃す場合などがあり、用途を聞かせて頂くことがあります」という説明も届いたり、実際ロキソニン飲んで胃を悪くした人もいたり、とその痛みを察してアドバイスをしてくださる優しい方々も。

 ロキソニンを含む「ロキソプロフェン」が主剤の薬や、処方薬を処方箋なしで買えるようにした「スイッチOTC」と呼ばれるものの中の「第1類医薬品」は、薬剤師と対面で用途を聞かれたり説明を受けたりしないと、処方箋がなくても買えない決まりとなっているので、薬剤師さんもその辺の義務を果たすべく聞いたのでしょうけど……聞き方!変化球が過ぎるのでは。

 薬剤師さん、そこは、「どのような痛みで購入されるのですか?」って聞いて欲しかった……。そしたら、「親知らず抜いた後が痛いので」って普通に答えられそうな気がするのに……。まぁこんな変化球的な聞き方されたおかげで、ネタとして親知らずの痛みとともに心に負った傷も笑いに昇華されたのではないでしょうか……。

 ロキソニンに限らず、市販の薬でも処方薬でも、みなさんは食べずに用法用量を守って、添付文書もちゃんと読んで、正しくお使いくださいね!

<記事化協力>
フジタさん(@wallaby_F)

(梓川みいな/私も看護師)