完全新作「小説 孤独のグルメ 望郷篇」が、2019年10月4日に発売される。執筆したのは、漫画「孤独のグルメ」の初代担当編集者である壹岐真也。

 「孤独のグルメ」は、原作・久住昌之と作画・谷口ジローのコンビによるグルメ漫画作品が原作。扶桑社の月刊PANJAで1994年から約1年連載され、後に「週刊SPA!」を通じて新作などが発表されている。

 そして、2012年1月にはテレビ東京他でドラマシリーズがスタート。ドラマシリーズは毎回好評で、さらに2016年にはお正月と夏に、2017年と2018年には大晦日とスペシャル版も放映。2019年10月4日深夜0時12分からは最新シリーズ「Season8」(テレビ東京ほか/ドラマ24枠)の放映が控えている。

 10月4日に発売される小説「孤独のグルメ」には、完全新作オリジナルのストーリーとなり全18話を収録。

 主人公の井之頭五郎は、漫画よりも少しやさぐれ気味でハードボイルドにもなっているといい、原作者の久住昌之は「ボクの知らない五郎。でも読み進んでいくと、たしかにこれはボクが漫画に描いた井之頭五郎だ!こんな不思議な感動初めて」と本書の帯を通じてコメント。

 また、帯にはリリー・フランキーもコメントを寄せており、本書について「この人の味覚は、涙の味がする」と表現している。

 初代担当編集者が執筆した「小説 孤独のグルメ 望郷篇」は256ページ。定価1320円(本体1200円)にて販売される。

<小説版・井之頭五郎が歩む、哀愁のグルメ記>
・酷暑の渋谷、日傘の影だまりと冷や汁に救われる
・武蔵野の果ての坂の底。白いイタリアンを食べて我に返る
・ハロウィンのアリスと、底知れない沖縄のヤファジューシー
・浅草の片隅でロシア料理の強靭な連続技に熱く火照る
・おせちと七面鳥のあとにかぶりつく新大久保のハットグ
・世界の大巨人の栄光を思いながら啜る、赤坂の排骨拉麺

<壹岐真也(いき・しんや)プロフィール>:
60年、東京生まれ。月刊PANJA編集部時代に漫画「孤独のグルメ」の連載を立ち上げる。週刊SPA!編集部、文芸誌en-taxi立ち上げ編集長を経て、現在はフリーで編集、執筆を手がける

情報提供:週刊SPA!