急に「パンダを借りてこなくちゃならない!」ということってありませんか?ありませんよね。

 でも映像やイベントの世界ではそういうことが極まれにおきるようで、国内最高峰の特殊造型スタジオが「究極のパンダ着ぐるみ」のレンタルサービスをスタートさせました。レンタルにかかるお値段は100万円から!

 映画、CM、番組、イベント、催事へ向けレンタルが開始された「究極のパンダ着ぐるみ」は、株式会社ブラストの社内部門「特殊造型スタジオ ゼペット」がてがけたもの。従来の着ぐるみ造型物を更に技術向上させた、演技者が装着するパンダの特殊造型スーツとなり、ほぼ本物のパンダに見える仕上がりだそうです。

 ゼペットでは、過去にリアル動物美術造型「リアルシロクマ親子」(2017年)をリリースしたり、愛犬そっくりの美術造型をオーダーメイドする「クローンワンコ」(2018年)のサービスを展開したりしています。

 そして今回の「究極のパンダ着ぐるみ」は、2015年から設計に取り組み、「生きている動物にしか見えない」を目標に様々な試行錯誤が繰り返され2019年7月にようやく完成に至ったもの。

 制作にあたっては、パンダの写真や映像を見るほか、動物園(東京都上野動物園、和歌山県アドベンチャーワールド)に足をはこんで念入りに動作や表情、それに伴う筋肉まで様々な角度から研究したといいます。

 頭部にはパンダ特有の動作や表情を体現する内部構成と機構を仕込み、鼻や唇などの皮膚には最もリアルな質感と感触を表現する 特殊シリコンを採用。体毛はハリウッド映画で最も採用される米国毛材メーカーと共同開発し、生え際は手作業で一本一本植毛するなど、材質から筋肉構造を現す内部構造、細部にわたりディティールまでこだわり抜いた仕様で制作されています。

 さらに動きの面では、立ち姿勢(二足・四足)、座り姿勢ができ、まばたき&口開閉は外部リモコンのコントロールで行えるそうです。ただし、あくまでパンダの動きが基準のため激しい動作などは行えません。

 なお、お値段については冒頭軽くふれていますが、レンタル時間や中に入るスーツアクターの手配など条件によって変わってくるため、費用の詳細については公式サイトで確認してください。

 それにしてもここまでリアルにつくられたパンダの着ぐるみ。イベントなどで登場したら子どもから大人まで大喜びしそうです。映像世界以外でも、積極活用されるといいですね。

情報提供:株式会社ブラスト