新人の頃ってマニュアルを覚えきれていなかったり、要領を得なかったりでなにかとミスをしがち。やらかしてしまうとつい、落ち込んでしまうことも多い新人時代ですが、それをフォローしてくれる先輩がカッコいいとSNS上で話題になっています。

 「さっき新人君が『す、すみません紬さん!ミスしちゃって…その対処方法が分からないんですけど…』と言われたので『任せて。大抵のミスは全て私がやり尽くしてるから』って颯爽と現れた私なんだけど、待ってこれ何一つとして格好良くないな。お客様笑ってたわ。そりゃそうだ」と、自身の体験をツイッターに投稿したのは、ネットユーザーの紬さん。

 このつぶやきを投稿したところ、「先輩カッコいい!!」の大合唱状態に。「新人君を助けつつもお客さんに親しみやすさが伝わる…」「お客様を笑わせた時点でほとんど解決している気が…w」といった感想がよせられました。

 新人の頃って初めてのことだらけで、一度失敗するとさらに慌ててパニックになることもしばしばだったりしますよね。今社会人としてやっている人なら、誰しも経験することかと思います。筆者は看護師として新卒で入職したとき、3年目の先輩が付いて指導するというシステムだったのですが、相性自体も良くなく、オドオドしては失敗を繰り返し怒られる、の繰り返しでした。人の命がかかっている職場なだけに、それはかなり厳しかったのですが、あまりの叱責に耐え切れなくなったこともありました……。

 職場が変わってからは、こうした人に当たることはなくなり、精神的にも落ち着いて「失敗から学び取る」ということが実践できるようになりました。失敗したら、どこがよくなかったのか、どうしたら失敗しなくなるのかを先輩と一緒に振り返ることで、大きなミスにつながらないように学びを深める事が出来ていったのでした。

 現在はライターとして編集部にいますが、多少の失敗は「私も大概やってきた失敗だから」という先輩ライターの言葉に何度も救われてきました。そんな後ろ姿を見ながら今の仕事をしているおかげで、職場の風通しもとてもよく、私自身も、失敗談を隠さず話すことができるようになりました。

 誰しもミスを犯さない人なんていないと思います。新人の頃に、自分も同じミスをしてきたことを覚えていれば、上から叱りつけるよりもミスを振り返って共有し、自分も通って来た道だよと伝える事の方が、新人さんも萎縮することもなく、学びの深さも随分と変わってくるのではないでしょうか。

<記事化協力>
紬さん(@amor_animus)

(梓川みいな)