「ゴーゴーファイブ20周年をやろう!」

 ツイッターでこう呼びかけたのは、特撮ドラマ「救急戦隊ゴーゴーファイブ」で巽大門/ゴーイエロー(声)を演じた、柴田賢志さん。この呼びかけに、同番組で巽流水/ゴーブルー(声)を演じた俳優・谷口賢志さんが反応。その流れはファンをも巻き込み、20周年記念のイベント開催を応援する輪がRTという手段で広がっています。

 「救急戦隊ゴーゴーファイブ」はテレビ朝日系で1999年から2000年にかけ放映された、スーパー戦隊シリーズ第23作。巽家5人の兄妹たちが戦隊となり戦う物語で、柴田さんが演じたのは、ゴーイエローこと巽兄妹の4男、大門(ダイモン)。泣き虫だけど頑張り屋、牛乳が大好きという愛されキャラクターで人気を博しました。

 しかし、ゴーゴーファイブのテレビシリーズ撮影終了間際に、柴田さんは体の異変を感じます。病院で検査したところ脳腫瘍が判明。腫瘍は中枢神経に関わる部位に近かったため、1回の手術では取りきれず、5年の期間をかけ、5回の摘出手術を行ったそうです。幸い、腫瘍は摘出できたものの、右半身に麻痺が残ってしまいました。さらに数年後、今度は麻痺のない左の腰に激痛が。大腿骨の付け根(骨頭)部分が壊死して潰れてしまうという難病、大腿骨頭壊死症がわかり、治療のため手術を行うなど、長きにわたって闘病生活を余儀なくされました。

 そんな柴田さんをはじめとするゴーゴーファイブ5人の18年ぶりの再会が、2018年6月29日にTBS系「爆報! THE フライデー」で放映されました。番組の中で柴田さんは、病気がわかってから他のメンバーとの連絡を意図的に断っていたことを告白。「人には弱いところを見せたくなかった」と理由を明かしましたが、実は他のメンバーはその思いに気づいていたんだそうです。

 そして番組では、他のメンバーからこんな事実も明かされました。「柴田が合流するまで、記念イベントなどへの出演を控えようと約束していた」「他の戦隊が10周年20周年とやってるのを見ると……俺たちは快くできないなというところがあった」と。これに柴田さんは「なんで」と問い、返ってきた答えは「あなたがいないから」。

 その放送から約1年。「救急戦隊ゴーゴーファイブ」が放送開始から20周年という記念すべき年を迎え、柴田さん自ら「ゴーゴーファイブ20周年をやろう!」と呼びかけました。そして「東映は千人じゃ動かない・・・ツイート、リツィートください!実現させましょう!」とファンに向け協力をもとめています。

 これにゴーゴーファイブで次兄の流水(ナガレ)を演じた谷口さんが、柴田さんのツイートを引用するかたちで反応。「ダイモン!……相変わらずだなお前は。大丈夫。「諦めない」のが俺ら兄弟の必殺技だろうが。大丈夫。とりあえず、お前は牛乳飲んで待ってろ。みんな動いてくれてるからな!信じ合うのが家族です!」と熱いメッセージを送り巽兄妹の固い絆を再表明。ファンらもこれらに続き、応援のコメントを続々寄せています。

 出演者が声をあげ、ファンがそれを応援して実現させようとしている「救急戦隊ゴーゴーファイブ20周年イベント」。RTという応援の輪だけで実現するかは定かではありませんが、もし実現するならば、少なくともここに一人はチケットを買い、かけつけるファン(筆者)がいることは確かです。「救急戦隊ゴーゴーファイブ20周年イベント」実現、心から応援しています。ちなみに、もし2019年に「放送開始20周年」が難しくても、来年2020年に「放送終了20周年」という手も……。

<参考・引用>
柴田賢志さんTwitter(@thankyoukenji)
谷口賢志さんTwitter(@tgms_twinews)
2018年6月29日TBS系放映の「爆報! THE フライデー」
※画像は谷口賢志さんTwitterアカウントのスクリーンショットです。

(宮崎美和子)