4月27日と28日の2日間、幕張メッセで開催されていた平成最後の「ニコニコ超会議2019」が大盛況のうちに幕を下ろしました。そんな「ニコニコ超会議」の最終日に、なんとあの「令和おじさん」で有名な菅義偉官房長官が来場し、会場は大盛り上がりになりました。

 この日、菅官房長官が現れた「超平成・超令和」ブースは、国立公文書館の協力のもと、当時・官房長官だった小渕恵三さんが掲げた「平成」の書や菅官房長官が掲げた「令和」の書の“だいたい本物”(レプリカ)が飾られていて、小渕さんや菅官房長官の気持ちが味わえるフォトスポットなども用意されました。

 そんな菅官房長官にとって縁のある?場所に、12時ごろ登場するという事前発表情報をキャッチした筆者は、1時間前に到着しましたが、すでにブースにはテレビ局やスポーツ紙などの記者たちが集まり、周りにもいち早く情報をキャッチしたのか?ちょっと違う雰囲気を感じ取ったのか?来場者も集まっていました。

 そして、予定時刻を少し過ぎて、菅官房長官がドワンゴ代表取締役社長の夏野剛さんと一緒に登場。最初に「いかがですか?この雰囲気」と、夏野さんに聞かれた菅官房長官は「いやぁ~、ビックリしました。一度はぜひ来たいなと思っていましたけど、こんなに大盛況で熱気が溢れている。素晴らしいですね」と驚いた様子でした。

 さらに、夏野さんに「今は『令和おじさん』と言われていて、一番有名な政治家です」と言われると、菅官房長官は「いや、でも自分でもビックリしています。こんなにみんなから注目されるとは思っていませんでした」と話し、今の自身の状況にも戸惑っているようでした。

 続いて、「令和」について聞かれると「令和は、国民の皆さんにスムーズに受け入れていただいた。そんな思いであります。実は、元号というのは645年の大化以来1400年なんです。そして、初めて日本の書物『万葉集』から引用させていただきました。総理はこの令和について『厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、そして咲き誇る梅の花のように、国民の皆さんがそれぞれの花を大きく咲かせることができる日本になりたい』そういうことを発表しましたけども、まさに令和というのは、そんな時代にしたいと思います」と力強く語り、この「超平成・超令和」ブースを後にしました。

 その後、向かったのは、“令和元年5月1日45版発行”という記載がある「万葉集」が置かれている「ありがとう平成!よろしく令和!ニコニコカドカワブックフェア」ブース。ここは、平成の30年間にKADOKAWAが刊行した小説やライトノベル、コミックなどの中から、約3万冊を高さ約10メートルの超巨大本棚があり、その中はプロジェクションマッピングによって幻想的な雰囲気になっています。


 ここでは時間の都合上、株式会社KADOKAWA取締役会長の角川歴彦さんと挨拶をし、ブースを軽く回った程度でしたが、周りはあっという間に人だかりができ、「令和おじさん!」「令和の人だ!」などの声があちこちから飛んでいました。その中を颯爽と過ぎ去っていく、菅官房長官……。まさに嵐のような出来事でした。

取材協力:ニコニコ超会議実行委員会

(取材・撮影:佐藤圭亮)