昔話や童話には、動物を助けるとそのお礼が返ってくる、みたいなお話がいくつもあります。そして、それはどうやら現代の動物にもあるようす。そんな、思わずほっこりとするエピソードがネット上で話題になりました。

 「小学生の時、庭の蔦に狸が絡まってて、お母さんと回覧板届けに来たおじいちゃんが頑張って助けたんだけどその数日後玄関にくるみが7個ぐらいこじんまりと置いてあって『こんなこと本当にあるんだ!』ってすごく興奮したの思い出した」と、子どものときのエピソードをツイッターに投稿したのは、ネットユーザーのにっこり覚悟さん。置いてあった数が一つとかなら、どこかから転がってきたのかな?くらいにしか思わないかもしれませんが、まとまって7個も置いてあったら、狸がお礼に……と考えても不思議ではないかもしれません。

 このエピソードに、「一つずつ運んできたのかな」と想像を巡らせる人も。そして、このツイートに続く形で、「みんなたちのハートフルアニマル話も教えてください」と、にっこり覚悟さんが呼びかけると、実に400件以上のコメントが。

 多くは、「猫や犬が(人間にとっては好ましくない)お礼の獲物を持ってきた」という内容だったりするのですが、中には「蝶を助けたら手の上に乗ってくれるようになった」「畜産で牛の世話をしていたときに、辛い思いをその牛に愚痴ったら牛も涙を流した」といった、不思議な話がいくつも寄せられています。

 また、誰にでも愛想がいい飼い犬が、自宅に押し掛けてきたいじめっ子たちに本気の威嚇をして追い払ってくれ、その後もそばに付いていてくれた、落ち込んでいる時に犬や猫がそばに付いていてくれた、など、人の気持ちを理解してくれているような話も。

 そして、しばしば動物たちは人間の言葉を理解しているかもしれない、と思わせるエピソードもいくつも寄せられています。自分が飼っている犬や猫なら何となく通じ合うところもあるかもしれませんが、野生の鳥などでもそういったエピソードが寄せられており、生き物の不思議さを感じずにはいられません。

 タヌキやカラス、熊やシカなど、時に人間の生活と対峙することも多い野生動物たちですが、こんなエピソードの数々を見ると、何となくお互い分かり合って、それぞれ棲み分けることができそうなんじゃないかな?などと思ってしまいます。甘い考えであることも分かってはいるのですが……。

<記事化協力>
にっこり覚悟さん(@niccorizuntan)

(梓川みいな)