猫って狭い所が大好きですよね。そして薄暗い場所も落ち着くようです。そんな猫の本能を思わずくすぐってしまう場所は、至る所に。そして、その本能ゆえにあわや大惨事になりかけたという猫が話題になりました。

 大阪市の消防・防災設備業を担っている、青木防災株式会社。ここには、防災設備のプロとともに警備や広報に所属している犬と猫がいます。そんな会社のオフィスである日、デスクの引き出しの奥に異変が。その時の模様を、ツイッター担当者が「【 ※ 注 意 】引き出しを開けたままにしておくと、その奥にあるスペースに猫が入り込む恐れがあります。そのまま引き出しが閉められてしまうと、どこからか『ニャー』と声が聞こえる惨事になります。また、引き出しが何故か少しずつ開いてくる場合は、奥に猫がいないかを確認するようにしましょう」という言葉とともに動画をツイッターに投稿しています。

 動画に映されているのは、オフィスデスクの一番下の引き出し。大きく開いた引き出しの奥を覗いてみると……広報課の課長である、猫のタマスケ課長(約3歳)の姿。タマスケ課長、引き出しの奥の壁を乗り越えて、空いたスペースに入り込んでいます。

 何食わぬ顔してシレっと鎮座するタマスケ課長……。気が付かずにうっかり引き出しを勢いよく閉めてしまったら、大惨事になっていたことでしょう。この様子を見た人たちからは「あるある……!猫は探検と人の裏をかくのが大好きですからね」「引き出しを探ろうとすると、奥から毛むくじゃらの手がチョイチョイしてくることもあります」といった、体験者の声が続出。やっぱりありますよね……。自宅でも、クローゼットを開けて引き出しの中身を整理しているところ、こっそりと猫が入り込んで開いた引き出しの後ろスペースにいるのに気が付かず、うっかり閉めてしまうという事案が筆者も数知れず……。

 ちなみに、タマスケ課長はノラ出身。旧青木防災事務所のガレージで生まれ、一匹残されていたところを保護されたのちにオフィス猫へ。現在は、高い身体能力を活かして消防・防災の活動についての啓蒙や実践に取り組んでいるのだそう。青木防災社長の愛犬で社内警備担当のハナコ警備課長とも仲が良く、それぞれ持ち前の能力を生かして仕事にあたっているそうです。

 人間が気が付かないところでこういった災害事案も発生します。いつ何かが起きてもすぐに対処できるよう、日頃の点検はしっかりと行って「ゼロ災害」を目指していきたいですね。

<記事化協力>
青木防災株式会社【公式】(@aokibosai)
青木防災(株) 社員紹介

(梓川みいな)