日本が誇るアニメの巨匠、宮崎駿さんが監督を務め、大塚康生さんら凄腕のアニメーターが腕を振るった劇場アニメの名作「ルパン三世 カリオストロの城」。1979年12月15日の劇場公開から40周年を迎える2019年に、ついに4K ULTRA HD化。4K UHDブルーレイの映像ソフトとして、株式会社バップより7月24日に発売されます。

 宮崎駿さん初の長編劇場アニメ監督作である「ルパン三世 カリオストロの城」。作画監督を務めた大塚康生さんをはじめ、以後のアニメ界で重鎮となる数々の作画スタッフが名を連ねています。また、ヒロインのクラリスは大人気となり、当時「クラコン(クラリス・コンプレックス)」と呼ばれる熱狂的なファンを生みました。演じた島本須美さんを含め、宮崎アニメにおけるヒロイン像の原型ともいえる存在です。また、あの名台詞「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました」に代表される、カッコいい銭形警部も有名ですね。

 これまでに2014年にデジタルリマスター版が、2017年にはMX4D版が劇場公開されてきました。映像ソフトとしてはビデオテープをはじめ、2008年にブルーレイ、そして2014年にはデジタルリマスター版のブルーレイとDVDが発売されています。今回の4K ULTRA HD版は、従来のブルーレイの4倍となる高精細な画質に加え、光から闇までの階調表現がHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)により、さらに滑らかで臨場感の高い映像になっているとのこと。……ということは、劇中で「本物以上」と称される世界最高のニセ札「ゴート札」やその原盤も、さらに精巧になっているのかもしれません。

 また、音声も2017年のRemix版により、これまでにないリアルな臨場感のサウンドが楽しめるとのこと。冒頭のフィアット500によるカーチェイスのシーンも、より楽しくなりそうです。

 4K ULTRA HD版「ルパン三世 カリオストロの城」(税抜7800円)は、2019年7月24日に発売予定。100分の本編のほか、4K HDRと4K SDR(スタンダード・ダイナミック・レンジ)の比較映像や作品のスポット集といった映像特典のほか、スペシャルプックレットも封入されます。

 このほかにも、マモーと対決した劇場版第1作「ルパン三世 ルパンVS複製人間」も4K ULTRA HD版が3月30日に発売(税抜7800円)。そして完全オリジナルストーリーの新作としては約6年ぶりとなった、2019年1月25日放送のテレビスペシャル第26弾「ルパン三世 グッパイ・パートナー」のブルーレイ(税抜4800円)とDVD(税抜3800円)が3月20日に発売されます。

原作:モンキー・パンチ (C) TMS
情報提供:株式会社バップ

(咲村珠樹)