安い上に寝ている間に目的地に連れて行ってくれる夜行バス。しかし、フットレストや座席を倒せるとはいえ、バスのシートで何時間も過ごすのって慣れていても時々しんどかったりします。そんな、夜行バスを利用している時におこりがちなあるある漫画がSNSで話題を呼んでいます。

 4コマやあるあるネタを「毎日でぶどり」という漫画で毎日ツイッターに投稿しているのは、イラストレーターの橋本ナオキさん。でぶとりたちが働き方を見直してブラック企業と戦う漫画「会社員でぶどり」も刊行しています。そんなでぶどりたちが日常に潜む、あるあるなアレコレを描いた漫画が人気。今回はでぶどりが夜行バスに乗ったというお話。

 「夜行バスでありがちなこと」というタイトルで、7つのあるあるが描かれています。

1.「態度悪いヤツが隣だった時の絶望。」
隣に座った人があまりに横柄な態度だったり、自分の席の方まで足をはみ出してきた時なんてもう最悪な気分です。イライラのあまりろくに眠れないまま延々と時間をやり過ごす羽目に。

2.「真っ先にバスに乗って全開で倒し、寝たフリをするやつ。」
これも迷惑度がかなり高いですよね。先にシートを倒されると、出入りするにもかなり窮屈な思いをすることに。

3.「よく行くサービスエリアがあるけど、いつも深夜なので開いているところを見たことがない。」
夜行バスは決められた運行スケジュールで休憩に入るサービスエリアも決まっています。大概、売店は閉まっているんですよね……。昼間だったらその場所の名物でも買い食いできるところなのに……。

4.「出発まであと5分くらいでトイレに行きたくなるが、置いていかれるのが怖くて行けない。」
車内にトイレが付いているバスだとあまり心配しなくても済むのですが、大丈夫だろうと思っていたら、出発近くなってトイレに行きたくなってしまうのもありがち。運転手さんは戻っていない人がいるかどうかチェックして、時間を過ぎても多少は待ってくれますが、定刻通りに運行できなくなると乗車している人全員に迷惑をかけてしまう事になってしまいますもんね。

5.「休憩で自分のバスが分からなくなるが、見たことのある人を見つけて一安心。」
サービスエリアのバススペースには、同じ時間に驚くほどバスが止まっている事もあります。同じ会社のバスも幾つか並んでいる事もあり、行き先が違う同じデザインのバスが並んでいる事も……。バスから降りる時に車体を覚えておかないと、戻ってきたときに焦る事になりますよね。

6.「マップでどの辺を走ってるか見る」
真っ暗の中をひた走る高速バスの中で、ゲームや読書も飽きた頃にふと、ここどの辺かな?って思う時があります。そんな時にやりがちなのが、マップ(地図アプリ)を開いてひとりで「あーこの辺なのねー」などと納得する事だったり。淡々と自分の位置が動いていくさまを見ているのって、しばらく飽きなかったりしませんか?

7.「一晩中最高の体勢を探り続ける」
バスのシートは一人ずつ離れている3列タイプでも、やっぱりシート幅は寝返りを打ったりできるほどの広さはなく、フルフラットにもできないもの。そうした縛りの中、いかに長時間負担が少なくなるかの体勢を探るのは結構重要だったりします。

 この7つのあるあるに、リプライでは共感の声が多数。「水曜どうでしょう」のロケで夜行バスを使う企画を何度も敢行している大泉洋さんやディレクター陣が、「寝れないんだよ!」「ケツの肉が取れる夢を見た」というのも頷けるというものです。

 筆者も自宅のある名古屋から遠距離へ移動する際には高速バスをたびたび使うので、7つのあるあるに、つい頷いてしまいました。安さと引き換えに体力と時間を使っているようなものなので、お金に余裕があれば新幹線でも使いたいところですが……。ちなみに、高速バスに長時間乗車する時は、時々足を動かしたり、休憩時間に外に出る、なるべくこまめに水分補給をしましょうね。エコノミークラス症候群の予防になりますよ。

<記事化協力>
橋本ナオキさん(@Abhachi_Graphic)/ 毎日でぶどりアカウント(@debu_dori)

(梓川みいな)