自身の制作した空箱工作をSNSに投稿している大学生が、2019年1月5日付でツイッターに新作の画像を投稿して、また大きな話題となっています。新作のタイトルはずばり「コアラのマーチング」!ウィンクコアラが、どこか得意げに見えてきませんか?

 投稿したのは、空箱職人 はるきるさん(@02ESyRaez4VhR2l)。ネットではツイッターフォロワー数が9万5000人に迫る人気、そしてテレビでも作品が紹介されているクリエーターで、普段は神戸芸術工科大学の学生さん。2019年1月4日より「空箱職人 はるきる」のお名前で活動しています。おたくま経済新聞では以前、プリングルズの空き箱工作を紹介したこともあります。

 はるきるさんの新作「コアラのマーチング」の制作時間は3時間。簡単に作れたので苦労はしなかったそうです。発表してきた作品の数やクオリティから、手慣れた作業なのはじゅうぶん伝わってきます。それにしても、細部まで作りこまれた新作「コアラのマーチング」にたった3時間「しか」かかっていないなんて!しかも「苦労がなかった」なんて本当に驚きしかありません。


 はるきるさんの新作でウィンクコアラがまとっているのは、マーチングバンドの制服なのでしょうか。帽子と上着と靴は、パッケージのイメージカラーである緑の色調で統一。開け口の黄色い部分を使った肩飾りがかわいいですね。コアラの胸と帽子の正面に「コアラ」のロゴも効いていて、帽子のつばの部分とお腹のベルトにあたる部分には、赤色ベースでチョコレートの文字がくるように配置されています。パッケージの上部に描かれているユーカリの葉は、帽子の羽根飾りに変身。ウィンクコアラの両手にはバチが握られていて、腰に下げられたマーチングドラムの皮にはバチやお腹のチョコレートの文字が写りこんでいるというこだわりようです。ドラムの側面にもコアラの姿が見えます。

 はるきるさんは、幼稚園に通っていたころからよく工作をしていたとのこと。その後、学校へ進んでからも図工の成績は堂々の二重丸でした。空箱工作の制作はひとりで行い、これまで作った空箱工作の作品は大学と自宅に大切に保管されています。家やスーパーで思いついた作品のアイディアを作品にするときに一番こだわっているのは、元の空箱のデザインやロゴを生かす点だそうです。細かいところにまで気を配っているのが、このコアラの造形でもよく分かります。

 この作品、2月に行われる大学の学年末展に出品するとのことですが、はるきるさんの空箱工作の作品の現物を見られる場所は、残念ながら現時点ではまだないとのことです。 現在ツイッター、インスタグラム、フェイスブックで発信されている空箱工作が、YouTubeに進出するという構想もある、とはるきるさん。これからますます多くの人が、はるきるさんの空箱工作の作品を見られることになりそうですね。

<記事化協力>
空箱職人 はるきるさん(@02ESyRaez4VhR2l)

(山口さゆり)