四十七士の悲しい物語、赤穂事件を題材にした「忠臣蔵」。その「忠臣蔵」を別視点から描いた、サントリーボスの新CMが11月2日からテレビ放映されます。先駆け、10月30日より動画を公開。これまで注目されることがあまりなかった、吉良家の名も無き「奉公人」たちが今回の主人公です。

 サントリー ボス THE CANCOFFEE新TV-CM「忠臣蔵」篇(30秒)は、ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズさん扮する宇宙人ジョーンズ出演の「地球調査シリーズ」第67弾として制作されました。そのほか出演するのは、タレントのタモリさん、狂言師の野村萬斎さん、お笑いコンビのタカアンドトシさん。

 野村萬斎さんが赤穂浪士を率いる大石内蔵助、タモリさん演じるのは内蔵助の主君・浅野内匠頭の敵、吉良上野介。なお、時代劇とはいえタモリさんのトレードマーク「サングラス」はそのまま。サングラスをした、一風かわった吉良上野介を演じています。

 そして今回物語の中心となるのは、吉良家の奉公人役を演じるトミー・リー・ジョーンズさんと、奉公人仲間のタカアンドトシさん。赤穂浪士のように歴史に名を刻むことなく、理不尽な運命に翻弄されながら、ただ自らがするべき仕事を全うした名もなき奉公人の視点から、歴史上の大事件が描かれています。

 冒頭シーン松の廊下から一転、そこはある日の吉良邸玄関前。雪の積もった玄関先を、奉公人たちが掃除しています。奉公人仲間のジョーンズが見つめる中、「うちのご隠居様も言いすぎたんだよねー」「きっと恨まれてるよなあ」と噂話をする奉公人のタカトシ。

 そして場面はかわり、その日の未明。いざ、討ち入りの時です。深夜の討ち入りとあり、寝床から飛び起きる奉公人たち。敵味方入り乱れる白刃の下を必死でかいくぐり、命からがら逃げ延びたものの……朝には、ひと息つく間もなく、メチャクチャにされた屋敷の後始末に駆り出されます。片づけながら口をついて出てくるのは「いい気なもんだよなぁ」「後始末俺たちだし」という愚痴。


 そんな苦労をともに分かち合ったジョーンズが、一緒に「ボスTHE CANCOFFEE」を飲みながら、「この惑星では、ほんとに働いている人が割を食う」とねぎらうシーンで締めくくられています。

 忠臣蔵に登場する吉良上野介というと、なんだか悪い印象しかありません。しかし実際はかなりの名君だったといわれており、もしかするとCMのタカアンドトシさんの会話のように、当時の奉公人たちからは「うちのご隠居さま~」なんて気軽に口にだせるほど慕われていたのかもしれません。余談ですが、対する浅野内匠頭は実はブラック上司だったなんて説も。


 「ほんとに働いている人が割を食う」は吉良家奉公人のみならず、四十七士にも当てはまるのかも。ボスによって翻弄される運命。いつの時代もそう変わらないのかもしれませんね。テレビや映画ではあまり描かれない、奉公人視点の「忠臣蔵」。11月2日より全国で放映されます。

情報提供:サントリー食品インターナショナル