人間の目の錯覚を利用して、陰影を描くことで平面のものを立体的に見せるトリックアート。それは、見る人を一瞬ギョッとさせ、思わず触ってみたくなるほどの驚きがあります。これに挑戦したのが、コミック「戦国コミケ」や「北のダンナと西のヨメ」でもお馴染みの漫画家・横山了一さん。

 Twitterで「娘がYouTubeで観たという、手に穴が空いてる風のトリックアートにチャレンジ。喜んでいました」と投稿した途端、それに感化されたTwitter民が「私も試してみた」をしてしまうほど多くの反響があったようです。

 「戦国コミケ」の原稿上に置かれた手に、なんと風穴が! しかし、じっくり見てみると下のコマがちょっとずれているのでトリックだと気づけます。横山先生が挑戦したこちらのトリックアートの作り方はとてもシンプル!
 漫画原稿を丸く切り抜いたものに陰影をつけ、手のひらに載せただけ。それにしても、かなりリアルなので、素人が真似するには難しいのでは? と思いきやポイントを押さえれば誰でも簡単にできるそうです。

 YouTubeにある動画によると、まず本や新聞など切り抜いてもいいものを用意します。それを手のひらに載るサイズにカットしていくわけですが、コンパスで円を描き、ハサミでチョキチョキ切り抜きます。次に、円の片側に細い三日月になるようにざっと鉛筆などであたりの線を引き、そこから肌色や茶色の色鉛筆、黒や肌色のペンなどを使って端から色が濃くなるようにグラデーションをつけていきます。とにかく、何度も重ね塗りをして陰に見えるよう色を整えていくのがコツだそうです。

 YouTubeでは、他にも絵の具を使って穴から血がとび散ったように見せるやり方や、手がかじられたように見せる手法までさまざまなトリックアートのHow Toがアップされていました。ちょうどハロウィンが間近に迫る季節。パーティー向けのちょっとした小ネタに、仕込んでみてはいかがでしょうか。

<記事化協力>
横山了一さん(@yokoyama_bancho)

<参考>
Mammyたまごチャンネル

(黒田芽以)