三菱UFJ信託銀行株式会社の行員から募集した「実際にあったお客さまとのエピソード」が、3本のWEBムービーとして制作され、8月17日に解禁されました。公開された物語は「時計」「心の資産」「上場」。

 「時計篇」では、老齢のご婦人が主人公。長年連れ添った夫に先立たれ、通夜で涙する女性の場面から始まります。後日、彼女のもとを訪れたのは亡き夫から遺言を託された信託銀行の行員。夫が秘かに用意していた妻への最後のプレゼントの場所が明かされます。妻は行員に言われるままに、家の中のその場所を探すと……出てきたのは、赤いバンドが印象的な女性用の腕時計。

生前プレゼントを用意していた夫


妻は言われた場所を探すと


出てきたのは女性用の腕時計

 初めて見る腕時計に戸惑いつつも様々な感情がこみ上げる妻。読み上げられた遺言書には、夫からのメッセージが綴られていました。「君のための時間を刻んでいってほしい」。自分の亡き後、残された妻を励ますために用意していたプレゼントだったのです。

 しかし、腕時計を見ると夫との思い出が浮かんできて寂しくなってしまうことから、どうしても身に付ける気にはなれない妻。さらに後日、自分も遺言書を作成したいと行員に申し出ます。そして遺言書の完成を、夫の墓前に行員をさそって報告へ行くと、妻はこんな言葉をぽつりと漏らします。「これで安心して、あなたの所に行けます」。恐らくそれは、夫が心配していた、自分亡きあとの妻の姿。夫の生前ともに遺言書を作成していた行員は、ちょっと不器用だけど精一杯の言葉で女性を励ましたのです。「遺言書を書いた方は、長生きされる方が多いそうですよ」。夫の遺言書を作った人に言われても……という気もするだけに、ちょっと下手くそな行員の励まし。でもその言葉で、妻は夫が生前気にかけていた想いを改めて強く感じたのでした。

思いがけない言葉で励ます行員


行員を通して夫の想いを察する女性

 今回、このWEBムービーを制作した経緯について三菱UFJ信託銀行は、「どのストーリーも、お客さまに託していただいた想いに、高度な専門知識と信頼される人間性をもって寄り添い続ける信託銀行であることをお伝えしたく制作しました」と述べています。信託銀行というと一般には馴染みのない人も多く、どこまで寄り添ってくれるのか分からない部分もありますが、今回公開された映像ではどれも客と二人三脚でそれこそ時間をかけ、対話をして解決していく様が描かれています。

 なお制作されたWEBムービー3本は「こころを託す物語」として特設サイトで公開されている他、YouTubeでも公開されています。

情報提供:三菱UFJ信託銀行