夕方やっと気温が下がってきたとホッとする頃にやってくるヤツ、気が付いたらふくらはぎに吸い付いて痒くさせてるヤツ。そんなヤブ蚊はちょっと草むらの近くで立っているだけでもやってくる厄介なヤツ。そして刺されると痒い!そんな、誰もが痒い思いをするヤブ蚊をハサミ一つでほぼ実寸大ペーパークラフトにしてしまった人がいます。これは見ているだけでパチンとしたい!!

 このヤブ蚊のペーパークラフトを作ったのは、様々な作品をハサミ一つで作り上げてしまう“しざーはんず”さん。そのしざーはんずさんのツイッターに投稿されているヤブ蚊、ホントにこれハサミだけで?ってびっくりすると思います。投稿されている3枚の蚊の写真はどう見てもヤブ蚊にしか見えない……。見た人からも「見てて痒くなる」の声が続々。

 指先に乗せたそのペーパークラフトは、ヤブ蚊の代名詞ともいえる「ヒトスジシマカ」。爪の根元刺されると異様に痒くなるよ!って思わず言いたくなるくらいに黒い体の白い筋や足の白いまだら、半分血を吸っているようなお腹の赤いところも完全に再現されています。

 そしてひざ下に乗せられている大量のヒトスジシマカの「ペーパークラフト」の写真。これ、中に本物が混じってても分からない……。若干血がお腹に溜まっている感じもリアル。思わず向こうずねをかきむしりたくなります。

 3枚目の写真、どう見ても蚊をやっつけた後。血がべちゃっと出ているところまでも再現されています。これ、この後丸く膨れてきて痒くなるやつ……。

 ついかきむしりたくなるこのペーパークラフト、しざーはんずさんによると、作る生き物の凡その構造は理解していて、細かい部分は画像や実物を見ながらスケッチする要領で作っていくのだとか。不器用な筆者には無理過ぎる技だ……。蚊を一体作るのにかかる時間はおおよそ1~2時間程度という事ですが、まとめて作る事が多いのだそう。

 さすがに足の白いまだらやつぶれた時の血液はインクなんじゃないの?と思ったのですが、何とこれも全部紙で再現されているのだとか。一切塗料の類は使われていないというけど、どう見ても潰した時の血だし、こんな足の細かい白いところまでハサミで切って再現するとは、まさに神業。恐るべし。

 ちなみに、しざーはんずさんの最小ペーパークラフトである蚊の作品と共にツイッターに投稿されている最大の作品は、何とニシキヘビの骨格。こんなん絡まっちゃいそうになるんじゃないかと思うくらいの長さですが、こちらは何と長さ6mの大作。制作時間を聞いてみたところ、「ボチボチ作って3日くらい」だったとか。

長さ6mのニシキヘビの骨格のペーパークラフト

 雨上がりは蚊も活発になりやすく、いつの間にか刺されていたって人も増えてくるかもしれませんが、ぺちっと潰しても、バリバリかきむしって傷にしちゃったらダメですよ。

<記事化協力>
しざーはんずさん(@salvare035)

(梓川みいな)