毎日殺人的な暑さが続く名古屋市とその近郊にて、2003年より続いているコスプレの祭典「世界コスプレサミット(WCS)2018」が7月28日から開かれていましたが、最終日の8月5日、今年も恒例のコスプレパレードが行われました。

 朝9時前。もう既に一般参加のコスプレイヤーたちが続々と待機列に集合していました。熱中症対策にとお水のミストをまいたり、参加者にはペットボトルの水を渡していく主催側の心遣いも。

 さて、パレードの開始地点ある大須観音では世界各国から選抜されたコスプレイヤーたちも集結し、まずは大須観音の階段で記念撮影。皆さん各国の代表だけあって気合いの入ったコスプレっぷりです。


 世界代表たちから始まるパレードに続いて、一般参加のパレードも後に続きます。気合いの入ったガチコスプレイヤーさんから、ゆるキャラの着ぐるみやちびっこ参加など、それぞれが思い思いの好きな格好で商店街のアーケードを練り歩きます。


 今回、人気ゲームキャラのコスプレを母娘でした人に話を聞いてみたところ「最初は娘の方がネットで動画をみてこのキャラが好きになったみたいで、コスプレをしてみたいと言い出したんです。それで私も一緒にと思って参加してみました。」と、小学生の娘さんがお母さんを誘ったパターンであった事を教えてくれました。

 これまでの子供のコスプレは、親がやっているのを見て自分も、とか、子供がやりたがるから親がやらせるという理由などが多かったのですが、まさかの逆パターン。親が子供の世界を理解してくれているって言うのは子供にとっても嬉しいものかもしれませんよね。自分の好きなキャラや人気のアニメやゲームのキャラクターになり切るのは年齢関係なく楽しいものです。

 さて、参加者全員が商店街を練り歩いたあとはそのまま栄のオアシス21の会場に向かう人もいれば、日陰で休憩しながら写真撮影に応じるなど思い思いに過ごすコスプレイヤーさんたち。そのうちの一人にお話を聞いてみました。

 コスプレサミット(通称コスサミ)参加歴は7年という、梶めろさん。今回はスーパーマリオシリーズのヒロイン・ピーチ姫に扮しての参加で、多くの見物客に写真撮影を頼まれるなど大人気。中にはちびっ子カメラマンからも撮影をお願いされる一幕も。

 梶めろさんにとって、コスサミは「自分の原点」。元は友人がコスプレをやっていたという事ですが、初めて自身が参加したのがこのコスサミだったのだそう。ゲームキャラを中心に今では東京・名古屋・大阪のコスプレイベントに参加しているという事です。同じくパレードに参加していたマリオとルイージとも顔なじみ。3人揃っての写真撮影に応じてくれました。

 そして、一般参加の中には企業のゆるキャラも。地元名古屋の調剤薬局 サチのくすり箱に所属している「パンダ部長」は、ゆるキャラグランプリにも出馬中。この酷暑、ぶっちゃけ大変じゃないですか?と聞いてみたところ「かなり大変です。水分補給を小まめにおこなって体の中にファンを入れたりして暑さ対策しています。パレードも最初の方で出発したのですが、ゆっくり進んで最後の方でゴールした感じでした。」とパンダ部長を誘導するアテンドさん。可愛いパンダの姿は子供たちにも大人気の様で、ピーチ姫・マリオ・ルイージの3人と一緒に撮影したいという声も取材中にあちこちからかかっていました。

 コスサミ最終日の舞台は栄オアシス21をメイン会場に、大須夏祭り会場とドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で行われた世界コスプレチャンピオンシップの3会場でしたが、ガチコスプレイヤーとカメラマンが集うオアシス21の会場に比べて大須のパレードはコスプレ初心者でも気軽に楽しめる、ゆるく楽しいイベントになっていると感じました。子供参加や親子参加も増えてきているので、コスプレデビューはまず大須から、というのも良さそうですね。

情報提供・参考:世界コスプレサミット実行委員会
記事化協力:梶めろさん(@DAVEbello_816)

(梓川みいな)