つい先日、小学3年生になる娘が「ポマードポマードポマード」とつぶやきながら学校から帰ってくる出来事がありました。聞いた瞬間「まだ子供らの間で語り継がれているのか!」と驚きつつ、改めて口裂け女の人気(?)を知ることとなったのです。

 口裂け女とは1979年頃に登場した、昭和を代表するホラークイーンの一人。トイレの花子さんと並ぶ高い知名度を誇り、二人して当時の子供達を恐怖のどん底に陥れた存在。

 その姿は、マスクをした髪の長い女と言われており、道を歩いていると突然「アタシ、キレイ?」と声をかけてくるのが特徴。そこで「きれい」と答えると「これでも?」と言いながら、口が耳元までさけた顔をみせてくると言われています。

 対処法は諸説あり、先に筆者の娘が語っていた「ポマード(×3回)」を唱えるのも彼女を退ける呪文の一つ。整髪料であるポマードのニオイが苦手だから退けることができるのだとか。ちなみに、筆者娘によるとポマードの本当の意味、存在は「しらない」とのこと。単に口裂け女を退治する呪文として、子供達の間で伝わっているそうです……。

 そして基本となる、「アタシ、キレイ?」に対する適切な答え。「きれい」と答えれば裂けた口元をみせられ、「きれいじゃない」と答えたら殺されてしまうことから、一説には「ふつう」という話もありますが、ポマードより効果があるのかは不明。このため、正規ルートの「アタシ、キレイ?」に対する効果のある正しい答えは長年ナゾのまま。

 ところが「口裂け女ブーム」から時はながれて2018年。Twitterで「模範解答」というものが突如紹介され注目されています。

 紹介したのはTwitterユーザーのスドーさん(@stdaux)。スドーさんによると『妖怪口裂け女に「アタシ、キレイ?」と聞かれたら「どっちかというと可愛い系かな」と答えるのが模範解答だとされています』とのこと。

 なんと……。ブームから約40年。確かに見た目を気にする女性心をくすぐる模範解答かもしれません。とはいえ効果があるかはこれもナゾ。しかし冒頭で紹介したように、口裂け女は未だ小学生たちに受け継がれています。もし子供に聞かれることがあったら、新しい方法の一つとして、この「どっちかというと可愛い系かな」を提案してみるのもいいかもしれません。さすがにポマードはそろそろ効果が薄れそうな気もしますし。

 でも一つ気になることも……1979年頃の登場で現在は2018年。登場時に既に20歳前後の女性と言われていたので、実在するなら60歳ぐらい?その間、精神年齢も上がっている可能性が考えられるため、もしかするとそこはスマートに「お綺麗ですね」と、一言ビシッと決めるのが実は効果的なのかもな?と思ってしまいました。

<記事化協力>
スドーさん(@stdaux)

(栗田まり子)