海上保安庁は、新たに大型ヘリコプターとして、H225シュペルピューマMk.II+を5機追加導入することになりました。2018年4月25日(ヨーロッパ中央時間)、受注したエアバスヘリコプター社が発表しました。

 H225は、AS332シュペルピューマをアップグレードしたエアバスの最新鋭大型ヘリコプター。2人のパイロットのほか最大19人の人員が輸送でき、海上保安庁でもすでに5機導入されており、AS332を含めると計8機が活躍しています。また、陸上自衛隊でも要人(VIP)輸送ヘリコプターとして、木更津駐屯地の特別輸送ヘリコプター隊で3機が運用されています。

 最大で5.4トンの物資が搭載でき、4.75トンの機外吊り下げ能力もあるため、災害時の物資輸送能力も高く、また最大航続距離も1000km余りあり、より広範囲で活動が可能です。捜索救難用途はもちろんのこと、最新のデジタル機器と自動操縦装置を搭載しているため、領海侵犯の監視においても長時間の哨戒飛行ができます。

 今回の追加発注で、海上保安庁のAS332、H225の総数は13機となり、日本では最大のユーザーとなります。現在日本で運用されているシュペルピューマ(AS332・EC225・H225)は全部で21機なので、海上保安庁が過半数を占めます。それだけこの機種を重用していることが判ります。

 追加発注された5機のH225は、2021年までに全機納入される予定です。

情報提供:Airbus Helicopters

(咲村珠樹)