犯罪が多彩化している昨今ですが、未だに空き巣も発生しています。その空き巣に遭っていたかもしれない……という、体験談を愛知県警察公式Twitterアカウントが紹介し、注意喚起を行っています。

 「昨日、家のインターホンが何度も鳴って、これを家人が無視していたところ、男がベランダから侵入しようとしてきました!モニターに人物が映ってない時は要注意!泥棒が下見でインターホンを鳴らすことがあります。不審な人物を見かけたら110番通報を」と不審者がベランダから侵入しようとしているイラストを紹介しています。

 最近のインターフォンには画像を記録する商品が多数存在しています。このため泥棒の中には、映らないよう影にかくれてインターフォンを鳴らし、在宅確認をする者も存在します。相手の手口を知る事で、不審を見極めるポイントにもなります。在宅している時、インターフォンのモニターに誰も映ってないけど鳴った……という場合には、誰かのいたずらかな?と思い込まず、警戒をした方がよさそうです。


 
 警察庁がまとめたデータによると、空き巣などの侵入窃盗の認知件数は平成29年は73,122件で前年比-4.4%と15年連続で減少し、このうち商店や事務所以外の、住宅における侵入窃盗は平成29年は37,027件で前年比-5.7%と、同じく連続して減少していると発表しています。しかしながら、一日当たり約101件もの住宅に対する侵入窃盗が発生しており、未だ多くの住宅が被害に遭っている事も示しています。

 平成29年の侵入窃盗の発生場所別認知件数は一戸建住宅が41.0%と最も多く、3階建て以下の共同住宅では11.9%、4階以上の共同住宅では4.4%と被害件数の全体のうち57.3%に及ぶ件数が確認されています。

侵入窃盗の発生場所認知件数

 一戸建ては下の階や隣にあまり気を使う事も少なくその辺りは気楽なのですが、侵入のしやすさから被害に遭いやすい様です。侵入手口も全体の約半数が住宅に対する犯行ですが、犯行全体の約1/3を空き巣が占めています。

侵入窃盗の手口別認知件数

 愛知県警が呼び掛けているように、不審なインターホンがあった場合はモニターがあればまず確認し、人物が確認できない様であれば110番通報で不審な出来事があったと伝えておく事が大事です。通報を受けた事で警察が該当地域を警戒しやすくなり、防犯に繋がります。

 また、子供だけで留守番をさせている時にこの様な事が起こった時は、インターホンに出ないよう教えておくのは勿論、日々帰ってきたら子供に不審なインターホンがなかったか確認するように習慣づけましょう。

<参考>
愛知県警察あんあん情報(公式)(@AP_seian)
住まいる防犯110番|データで見る侵入犯罪の脅威|警察庁
(文中グラフは住まいる防犯110番 データで見る侵入犯罪の脅威より引用)

(梓川みいな)