このところのぽかぽか陽気、さらに例年より早く咲いた桜の影響から各地ではいつもより少し早い「お花見シーズン」が到来しています。

 そんな中、東京都足立区にある都立舎人公園(とねりこうえん)の公式ツイッターアカウントが、お花見客の残したあるものを写真で紹介し注目を集めています。

 都立舎人公園の園内には様々な種類の桜が植えられており、シーズンともなると花見客に人気のスポット。美しい花を愛でつつ飲食を楽しむのはよいのですが、美しく咲いた桜の木の根元にはまるでゴミがぶちまけられたようになっています。

 弁当のパックと思われるものやペットボトル、お箸。食べ残しの残飯などもあるようです。そして目立つのはブルーシート。無造作に袋に入れられており、明らかにゴミとして置いていったことがうかがえます。

 そこで都立舎人公園の公式ツイッターでは「本日朝の園内の桜の木の下の様子です。残念ながら一部このようなマナーのない方がいらっしゃいます。
皆様が気持ちよく公園をご利用できますようごみの持ち帰りにご協力くださいますようよろしくお願いいたします。」と注意を呼びかけています。

 勿論投稿には多くの声が寄せられ「ひどい」「信じられない」といった怒りの感想がもっぱら。

 都立舎人公園内にはゴミ箱も設置されており、お花見自体は禁止されていません。しかしこうした状況が悪化すると何らかの厳しい制限事項を設けざるを得なくなるかもしれません。

 実際各地ではお花見時期に制限を設ける公園や施設があり、筆者が過去行ったことのある新宿の某公園では、お花見はOKなもののアルコール持ち込み禁止。入り口で手荷物検査が行われ、園内では常時警備員が巡回し、大騒ぎしているなど他の客への迷惑となる行為の客や、マナー違反の客に注意を促していました。しかし、これは予算がとれた施設に限ったこと。

 警備員などの予算獲得が難しい施設は頭を抱えているのが現状。今お花見ができる施設でも、あまりにマナーの悪い花見客が増えればその時期「お花見禁止」の看板が掲げられる事態がいつ起きてもおかしくありません。いつまでも皆が気持ちよくお花見を楽しめるよう、花も施設も大切にし、来た時よりも綺麗にして帰るくらいの気持ちを持っていたいですね。

※見出し写真は都立舎人公園公式ツイッターアカウント(@ParksToneri)のスクリーンショットです。

(宮﨑美和子)