2018年3月21日(現地時間)、ボーイング737MAX 9初号機がローンチカスタマーのライオン・エア(タイ)に引き渡され、シアトルで式典が開催されました。

 記念すべき初号機は、登録記号HS-LSH。引き渡し式典にはライオン・エアグループとボーイング民間機部門双方のCEOら経営幹部が出席し、記念のリボンカッティングが行われました。

 「ボーイング737MAX 9は、タイで成長する私たちのビジネスに完全にフィットする機材です。737は創業以来、私たちのビジネスにおけるバックボーンとなってきました。この機材で路線網を拡大し、新たにバングラディシュ、中国、インドへの新路線を開拓する予定です」と、ライオン・エアグループのダルシト・ヘンドロ・セプトロCEO(本人も現役737機長資格を持つ)は737MAX 9受領に際して語っています。

 ライオン・エアグループは、タイに拠点を置く東南アジア有数のLCCグループ。中核となるライオン・エアのほか、傘下にはボタム・エアテクニック、バティック・エア、ライオン・ボガ、ウィングス・エアの各社があります。路線もタイ国内をはじめ、ベトナムやマレーシア、バリ島などインドネシア各地を幅広く結んでおり、東南アジアをきめ細かくネットワーク化しています。

 機材の主力はB737(-900ER、-800)ですが、ライオン・エアグループではB737の機材更新を進めており、すでに2017年7月にはB737MAX 8を受領しました。このほかB737MAX 10を50機発注しており、B737MAX各型合計で200機追加発注分を含め、B737を最も多く運用する航空会社のひとつとなっています。

Photo:Boeing

(咲村珠樹)