カナダ陸軍恒例の冬季戦技訓練、ノーザン・ソージャン(NORTHERN SOJOURN)が2018年3月2日(現地時間)より行われています。第5カナダ師団が3月2日から11日まで、南ラブラドルの訓練区域で戦技訓練を行います。

 ノーザン・ソージャンは、日本語に訳すと「北への滞在」。文字通り、北極圏の寒い地域に滞在し、その時期、その地域独特の環境で必要とされる戦闘のテクニックを訓練します。この訓練には、同時に即応集団(IRU)バンガード中隊と極地対応中隊群(ARCG)合わせて約400名、そしてアメリカ陸軍から50名、ポーランド陸軍から8名の人員が参加しています。

 この訓練で兵士たちは、雪中におけるスノーモービルを使った移動や偵察、実弾射撃やサバイバルの技量を磨きます。このような環境は、実際に経験しないと判らないことが多いので、彼らにとっては貴重な機会となります。

 訓練の合間の3月6日には「コミュニティ・デイ」という催し物を行う日が設けられていました。訓練に参加している将兵が互いに打ち解け、仲間として一体となるためには必要な行事ですね。様々なデモンストレーションやディスプレイが行われたそうです。

 「兵士としては、どんな環境であっても進出し、そこにおいてカナダ国民を助けなければいけません。このノーザン・ソージャンや他の冬季戦技訓練は、カナダ軍の北方におけるプレゼンスと冬季戦技能力を見せる良い機会となっています」と、第37カナダ旅団群の司令、アレックス・ブキャナン大佐は語っています。

 このノーザン・サージョンでは、ハッピーバレー・グースベイからチャーチルフォールズ間730km以上をスノーモービルで移動する行軍や、冬季おける災害救助訓練なども行われます。

Image:(c) DND/MDN Canada

(咲村珠樹)