2018年2月15日(現地時間)、ボーイングの新型旅客機737 MAX 9がアメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明を取得しました。世界のベストセラー旅客機、ボーイング737シリーズの最新バーション「737 MAX」シリーズでは、737 MAX 8に続き2機種目の型式証明となります。

 737 MAX 9は、基本形である737 MAX 8に比べて2.64m(およそシート3列分)機体を延長し、最大220席としたモデル。追加タンクを1つ装備し、MAX 8と同じ6570kmの航続距離を確保しています。

 737 MAX 9の型式証明に向けての飛行試験は、2017年3月から2機の試作機を使用して行われました。航空機としての性能や取り扱い、安全性について、FAAが定める基準に適合しているかどうかを丹念に調べていきます。その結果、このたびの型式証明を取得したというわけです。

 737 MAX計画のゼネラルマネージャー、キース・レバークーン氏は「我々チームは、飛行試験を通じてMAX 9の素晴らしい性能と信頼性を構築してきました。この飛行機を我々の大切なお客様の待つ市場に送り出すことを楽しみにしています」と、FAA型式証明取得に際しコメントしています。

 FAAの型式証明を取得したことで、737 MAX 9の開発は最終段階を迎えました。数週間後には、初号機がローンチカスタマーであるインドネシアの格安航空会社(LCC)、ライオン・エアに引き渡される予定です。

 Image:Boeing

(咲村珠樹)