航空自衛隊とアメリカ海空軍・海兵隊、オーストラリア空軍が参加する合同訓練「コープノース2018」がグアム島のアンダーセン空軍基地で始まりました。アメリカ軍からは2000人以上、航空自衛隊とオーストラリア空軍からは合わせて約850人の人員、そして航空機は合計で100機以上が参加しています。

 コープノースは1978年に三沢基地を舞台に始まった合同訓練。1999年からはグアムのアンダーセン空軍基地に場所を移し、インド洋太平洋地域における軍・自衛隊の相互連携を図る訓練です。

 航空自衛隊からは築城基地・第8航空団のF-2が6機、那覇基地・第9航空団のF-15が8機、航空救難団のU-125Aが2機、三沢基地・警戒航空隊のE-2Cが2機、そして小牧基地・第1輸送航空隊からはC-130Hが2機とKC-767が1機参加。人員は約460名が参加しています。

コープノース2018全体会合の様子(Photo:USAF)

コープノース2018全体会合の様子(Photo:USAF)


打ち合わせをする航空自衛隊員とアメリカ空軍兵(Photo:USAF)

打ち合わせをする航空自衛隊員とアメリカ空軍兵(Photo:USAF)

 訓練では戦闘に関わる訓練のほか、人道支援・災害救援における各国間の連携を高めるための訓練も2月11日〜3月1日(現地時間)の日程で行っています。このところ大規模な自然災害などで、各国の軍が人道支援に駆けつけますが、その際にその場で役割分担するのではなく、事前にコミュニケーションを取っておき、現場に着いてすぐに任務にあたれるよう、合同で訓練してノウハウを蓄積するのが目的です。

人道支援・災害救援合同訓練を行う各国指揮官と航空自衛隊C-130Hクルー(Photo:USAF)

人道支援・災害救援合同訓練を行う各国指揮官と航空自衛隊C-130Hクルー(Photo:USAF)

 人道支援・災害救援合同訓練の舞台は北マリアナ諸島。2月13日(現地時間)、訓練に当たる各国部隊の指揮官が、航空自衛隊第401飛行隊のC-130Hで訓練を行う島々を訪問し、訓練計画の詳細を詰めました。

人道支援・災害救援合同訓練の打ち合わせを地元自治体と行う各国の指揮官(Photo:USAF)

人道支援・災害救援合同訓練の打ち合わせを地元自治体と行う各国の指揮官(Photo:USAF)

 コープノース2018は、グアムでの合同訓練は2月14日〜3月2日(現地時間)、人道支援・災害救援合同訓練は2月11日〜3月1日(現地時間)の日程で実施されます。

 Image:USAF

(咲村珠樹)