アメリカのロボットメーカー、ボストン・ダイナミクスがまた新しいロボット動画を公開しました。今度はロボットが別の個体を呼び、連携して事態に対処する様子が描かれています。

 登場したのはボストン・ダイナミクスの4足歩行ロボット「Spot Mini」。目の前にドアがあり、向こう側に行きたいのですが、開けることができません。


ドア……開けられない


おーい

 そこに奥から現れたのは、もう1台のSpot Mini。こちらはボディ上面にマニピュレータを装備しています。この個体が登場すると、最初に登場したマニピュレータを持たない個体は、一旦後ろに下がります。

ロボットは なかま を よんだ!

 マニピュレータを伸ばし、ドアノブを握るSpot Mini。そのまま扉を手前に開けます。一旦踏ん張るように身をかがめますが、これは前脚を曲げ、開いたドアが閉まらないよう、間に挟むための動きに備えたものでした。

マニピュレータでドア開けます


前脚でドアを支えて

 さらにマニピュレータをくねらせ、開いたドアを支えます。そして大きく開くと、後ろに下がっていたマニピュレータを持たないSpot Miniが登場。開いたドアから部屋に入っていきます。

マニピュレータにバトンタッチ


ドアを大きく開きます


別の個体を通して

 マニピュレータでドアを支えていた個体は、持たない個体が通過すると、自分も後をついて行き、部屋の中へ。ドアが閉まって動画は終わります。

自分も中へ

 この動画でデモンストレーションしているのは、離れた場所にいた複数のロボットが連携し、ひとつの任務を相互の機能に応じて役割を分担し、協調して動くという機能。ちょっと見ただけでは判りませんが、相互に通信したり、相手の位置をセンサーで感知して、動きを連動させているわけです。

 ロボットが自律的に連携し、特性に合わせて役割を分担するというのは、相互にデータをやりとりしつつ、最適解を見つけ出して、それぞれの動きを制御するという、実は非常に複雑な処理をしているのです。これをこの大きさ(重量はわずか25kg、マニピュレータ付きは30kg)で実現しているのは驚異的ですね。

 Image:(c) Boston Dynamics 2018

(咲村珠樹)