2018年2月8日(現地時間)、エアバス・ヘリコプターの小荷物輸送用ドローン「スカイウェイズ(Skyways)」による荷物輸送のデモンストレーションがシンガポールで行われ、無事成功しました。

 スカイウェイズのデモンストレーションが行われたのは、シンガポールの国立シンガポール大学構内。メンテナンスセンターから離陸したスカイウェイズは、グラウンドに作られた「配送ステーション」に着陸し、装備したロボットアームを使って荷物を自力で搭載し、再び離陸。出発地であるメンテナンスセンターに荷物を搭載して帰着しました。

 このプロジェクトは、都市部における無人航空輸送システムの構築を目指して、シンガポール民間航空庁とエアバスが共同で2016年2月に始めたもの。2017年4月にはシンガポールの郵便事業会社シンガポール・ポストもプロジェクトに加わりました。

 エアバス・ヘリコプターのアラン・フローレンス氏は「今回のデモ飛行の成功で、数ヶ月後に開始予定の試験サービスへの明るい道筋をつけることができました。安全で信頼できる、都市における無人航空輸送システムは、それほど遠くない未来に実現することでしょう」と語りました。

 スカイウェイズは、2〜4kgの荷物を搭載して飛行することのできる、マルチコプター型ドローン。このデモ飛行の成功を受けて、試験的なサービスを今年中に開始する予定です。

 Image:Airbus

(咲村珠樹)