アメリカ海軍は、日本の海上自衛隊などが参加する恒例の環太平洋合同演習(RIMPAC)で、4月に就役予定の新鋭ドック型輸送揚陸艦ポートランド(LPD-27)をアメリカ側の旗艦とすると発表しました。ポートランドは今後、アメリカ海軍研究局(ONR)が研究開発しているレーザー砲「LaWS(Laser Wepon System)」の次世代版を技術デモンストレーション用に搭載する予定です。

 これは2018年1月10日(現地時間)、バージニア州アーリントンで開催された海軍主催のシンポジウムで明らかにされたものです。サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦の11番艦であるポートランドは現在、試験航海の途中に実施したカリブ海でのハリケーン被害に関する人道支援を終え、4月に予定される就役式典に備えてサンディエゴへと回航中です。

 就役後、ポートランドにはドック型輸送揚陸艦ポンス(LPD-15)に搭載して3年間試験を行ったレーザー砲「LaWS」の実績をもとに開発した新世代のレーザー兵器を早ければ今秋にも搭載するとのこと。これはLaWSのような能力を持ちながら、簡単に取り付け可能なものになるといい、現在多くの艦に装備されている垂直発射システム(VLS)のスペースにフィットするように作られているそうです。

ドック型輸送揚陸艦ポンス(LPD-15)に搭載されたLaWS

 搭載されるレーザー兵器は、まだあくまでも技術デモンストレーション用であり、ポートランド以降に建造が予定されているフォートローダーデール(LPD-28)などに標準装備される予定はないとのこと。また、このシンポジウムでの発表では、搭載するレーザー兵器の詳細なスペックについては明らかにされませんでした。

 現在のスケジュールでは、ポートランドはRIMPACにアメリカ艦隊の旗艦として参加する前に、ハワイで運用試験を実施する予定。RIMPAC終了後、サンディエゴに帰港するとのことです。

Image: U.S.Navy

(咲村珠樹)