老舗和菓子屋の社長が栽培したという見事な白菜。それを社屋の玄関先に並べておいた姿が「かさ地蔵のラストシーンみたい」とツイッターで紹介されて話題になっています。

 投稿したのは、山梨県の老舗和菓子屋「金精軒」。「信玄餅」(ちなみに同社登録商標)や毎夏店舗で土日限定販売している「水信玄餅」で知られるあの金精軒です。

 今回投稿したツイートには会社の出入り口にゴロゴロと並べられた白菜たちの画像が添えられています。薄暗い会社通用口の玄関の外に並べられた十数個の丸々とした立派な白菜。見た目結構な迫力です。確かに、かさ地蔵がお礼に置いて行った食料みたいな光景。

 それをツイッター担当者が「『欲しい人は帰りに持って行ってね!』の意図を込め、社長が自分で作った白菜を会社の出入り口に並べていました。笠地蔵のラストシーンみたいになっていました」と紹介。画像といい、例えといい。まさにピッタリ!

 これを投稿した中の人によると、社長は土いじりが趣味であり、白菜以外にもピーマン、キャベツなど主婦の社員さんが喜びそうな野菜を育てては月に1回くらいのペースで配っているそうです。

 また、見学などに訪れた他社の社長さんにも自社のお菓子ではなく自作の野菜を手渡している事もあるそうです。売り上げが何億もあるような大企業の社長さんであっても変わらずそんな一面を見せているそうで、渡された方もいい意味で驚かれているそうですよ。

社長が育てているラベンダー

 野菜以外にもお店に飾る花や、ハロウィンの飾りに使うカボチャなんかも育てていたりと、趣味を余すところなく活用されている様子。

 ちなみにこの白菜、とても美味しかったそうなのですが農業は素人の社長さん。社長の奥さん曰く、出来の良い野菜をみんなに配ってしまうのでご自宅で食べる野菜はあまり美味しくない、との事だそうです。でも社員思いの素敵な様子が垣間見えるエピソードですよね。

<記事化協力>
金精軒公式アカウント(kinseiken_jp)

(梓川みいな)