PCで作成したデータを保存するときの保存アイコン(セーブアイコン)。3.5インチ型フロッピーディスク(以下、フロッピーディスク)のデザインを採用したものですが、フロッピーディスク自体は見かけることがなくなっても、未だ一部ソフトウェアでは現役デザインとして採用されています。

 そのフロッピーディスクについてアメリカの投資家であるビル・グロス氏の紹介したエピソードが一定年齢以上の人達に衝撃をあたえています。投稿にはフロッピーデスクの実物の写真とともにこう綴られていたのです。「自分が年を取ったと思った時……子どもがこれを見て『保存アイコンを3Dプリントしたんだね』って言った時」。

 どうやら子供にフロッピーディスクの実物を見せた時の反応の様です。このツイートが実に17万回以上のリツイートと37万以上のいいねが付けられツイッターのモーメントにもなりました。このモーメントに対し、膝から崩れ落ちる人、「フロッピーって知ってる?」「え?カエル?」という会話に発展してしまったという言う人、なぜ未だにこれが保存を意味するのかという疑問を投げかける人と様々。

 この「保存アイコン」の元祖である「フロッピーディスク」、通称「FD」。実際に使っていた人はどの年代までなのでしょう。

 筆者がTwitterで度々見かけるマイクロソフトの某社員さんは、20代で現役のエンジニアですが最初にFDを見た時の感想が「これがいにしえの……」という反応でした。少なくとも20代の人には馴染みは薄い様です。ただし20代でも大学の研究室や職場によっては古い機種が現役というケースもあり「20代だけど知ってる」なんて声もちらほら。

 これが30代に入ると、「懐かしい」「そういえばうちにあったような気がする」に変わってきて、筆者ら40代以上になると「昔よく使っていたねぇ」「束で持ってた」「ゲームのソフトで3枚組とかあったよねw」となっていきます。

 ちなみに、現役小学生にこの「保存アイコン」を見せたところ、マウスポインタをアイコンに合わせると「保存」とポップアップが出るのでデータを保存するためのマークである事は理解できたようですが、なぜこれなのか皆目見当がつかなかった様子。そりゃ実物見たことない状態で「このマークをクリックすると保存できるよ」と教えれば、「ふーんそうなのか」と何の疑いもなく覚えてしまいます。

 これが何でこの形なのか疑問にも思わないみたいだったので、なぜこの形が保存なのかFDの写真を見せて説明するとようやく分かった様でしたが、まぁ実際使ったことなければピンときませんよね。ちなみに印刷アイコンは、自宅にプリンターがあるため何となく分かったとの事でした。

フロッピーディスク / 写真ACより

(梓川みいな)