日本人の文化である、着物。ピシッと着こなしている和服美人は素敵ですよね。でも、着られなくなった和服をそのままタンスの肥やしにしてしまっている人、もしかしたらわりといたりするのでは?今そんな着物のリメイクが流行りをみせていますが、先日素敵な作品をツイッターで目にしました。

きっかけは、るにゃにゃにゃさん(@runinoaka)のツイート。
「親の職場(介護職)で利用者と親作っている髪飾りが可愛いのに売れないらしい。すっごく可愛いし売り方考えれば買う人いるだろうに。和コスとかにも使えるんじゃないでしょうか?使わなくなった着物を切って作ったそうです。」というツイートには、写真が添えられており和服をリメイクして作られた可愛らしいお花の髪飾りが並んでいました。
この髪飾りはつまみ細工という江戸時代に生まれた手工芸の一つ。一つ一つが丁寧に作られており、手作りということもあってどれも1点もの。着物の素材や柄などを活かしたお花の飾りは清楚な感じのものから艶やかなものまで様々です。

このツイートは瞬く間にリツイートされ、記事執筆現時点で3万5千回以上のリツイートと3万8千以上のいいねが付いています。そしてリプライにも反響が大きく、通販で販売してほしいと言った声やコサージュやバッグチャーム、イヤリングやドール用にもという声が続々と集まっています。

るにゃにゃさんに話を聞いてみたところ、この作品は「障害福祉サービスの就労継続支援B型事業所の利用者と、スタッフが作っております。」と教えてくれました。また今後は「今後は、簪や帯留め、コサージュなどの制作も予定」。商品ラインナップが広がるそうです。

なお、今回の反響を受け、andwork@ハンドメイド販売(@hukushi_hand)というアカウントを新たに開設し、minneで販売を開始する予定とのこと。「販売方法は、確定ではありませんが、オーダーメイドのものと、もともとある商品を一点物で売るという感じで考えております!!」とコメントしています。

ところで「就労継続支援B型」という言葉、福祉に携わっていないとなかなか目にすることのない言葉かと思います。「就労継続支援B型」とは、現時点で企業で働くことが不安だったり困難である方に対し、雇用契約を結ばずに働く場所を提供します。契約を結ばないことで必ず働きに出なければならない義務は発生しないため、継続して働くことが困難な人でも仕事がし易い環境といえるでしょう。

そういった働くことへの不安のある人が作っている作品ですが、これだけ可愛らしく素敵なものであればより多くの人に届くようになるといいですよね。働いた分だけの賃金が作業所の利用者に発生するので、売れた分だけ利用者の励みにもなるかと思います。こういった取り組み、もっと広がるといいですね。

これらの作品は「and work」というminneのスペースで販売準備中。ツイッターアカウントで随時情報をアップしてくださるとのことですのでチェックしてみてくださいね。

<記事化協力>
るにゃにゃにゃさん(@runinoaka)

(梓川みいな)