ネット上でもたびたび話題になる「きのこたけのこ戦争」。明治のチョコスナック「きのこの山」と「たけのこの里」を愛する人が、それぞれの推しを主張し合うバトルですが、ついにドラマ化されてしまいました……!

2017年9月26日に「大人のきのこの山」と「大人のたけのこの里」がリニューアルして新発売されるのを記念して、9月25日からスペシャルWEBドラマ『きの子と竹彦』が公開されました。「大人の」ですから、かなりビターなドラマ。しかも1話の長さは、まるできのこの山、たけのこの里をひとつ食べるのに要する時間のように短い6秒。そのせいか、非常にテンポよく進んでいきます。

気になるストーリーは、「きのこの山」を愛する女性きの子が「たけのこの里」を愛する武里家に嫁入りしたことで経験する様々な出来事。これが昼ドラ仕立てで進んでいくのですが、ツボをおさえた「昼ドラあるある」ネタが散りばめられ、いかにもな展開です。そのノリは、人物相関図を見ただけで一目瞭然。

ある日、帰宅した夫・竹彦のシャツに怪しいシミを見つけるきの子。


そして定番の嫁いびりの数々。




夫・竹彦は母親にべったり。


疑惑の現場に出くわし、病んでしまうきの子……。たわしコロッケの代わりに出てくる「きのこの山」の山。おそらく「たけのこの里」を愛する武里家にとっては禁忌のはずです。



失意のうちに故郷に帰ったきの子。彼女に思いを寄せる幼なじみ。



いやもう「これ東○テレビの昼ドラで見たなぁ」っていう感じのドロドロの愛憎劇が繰り広げられます。

このドラマについて、「きのこの山」開発担当者は

「ドラマをご覧になった皆さまにお伝えしたいことは、これは遠い世界の話ではなく、現実に起きている物語だということです。世論では『たけのこの里が市民権を得ている』なんて話もあって……きのこの山の担当としては、胸を痛める思いです。この大人シリーズの作品で、皆様の『きのこの山』に対するイメージが少しでも変わってくれることを祈っています」

とコメント。

対する「たけのこの里」開発担当者は

「最初に脚本を『きのこの山』担当者から渡されたときは、あぜんとしました。『ついにこんな手を使ってまで、市民権を得たいのか……』と思ったのですが『ここで逃げたらダメだ……!』と思い、今回の大人シリーズの企画にOKを出すことにしました。監督と喧嘩みたいになることも何回かありましたが、結果として、お互いの商品にとっても良かったんじゃないでしょうか。まぁ、『たけのこの里』には余裕がありますからね(笑)」

と余裕のコメント。こちらでもバチバチ火花が散ってますねぇ。

ちなみに、大人シリーズの商品についてですが、どちらも甘さ控えめで「大人のきのこの山」はカカオをより味わえるようチョコのビター感をアップ。

「大人のたけのこの里」は、クッキーのおいしさをより味わえるよう、チョコの量を調整しているとのこと。

どちらも参考小売価格は、箱入りが200円(税別)、ミニパックが130円(税別)となっています。

そして、きのこたけのこ融和の象徴ともいえる、どちらも入った袋入りもラインナップ。こちらは380円(税別)です。

きのこたけのこの愛憎入り混じるドラマを見つつ、たまには推しとは別の方を食べてみるのもいいかも……?

(咲村珠樹 / 画像提供・株式会社 明治)