ファイトー!イッパーツ!で知られる、大正製薬の「リポビタンD」のCM。男性二人組が登場しては、断崖絶壁から落ちそうになる、激流でえらい目にあうなどの場面で、毎度助け合うCMフォーマットになっています。

このフォーマットは1977年から続くシリーズCMで「努力・友情・勝利」という熱いテーマが共通していますが、時代は流れ流れてこのところ「時代錯誤」という意見が大正製薬には届いているそうです。

そこでリポビタンDのツイッターアカウントでは、「危機迫る中で「ファイトー、イッパーツ! 」と絶叫するのは時代錯誤だという厳しいお声を多数いただき、できたCMがこちらになります。」と紹介するとともに、「#ファイト不発」というタグをつけ、Web限定CMを公開しています。

なお、あまりにも思い切ったぶっちゃけコメントかつ、アカウントに公式サインがついていなかったため大正製薬広報にアカウントが本物かどうか確認したところ、間違いなく本物だそうです。しかも「このシリーズ(二人組が登場し助け合うフォーマット)実は3年ぐらい作ってないんです……ファイトイッパツは使ってるんですが……」とのこと。「気づいてませんでしたすみません……」と即謝罪しつつ気まずくなったのはここだけの話です。

話をCM内容に戻すと1999年からシリーズ出演しているケイン・コスギさんは勿論今回も出演。そして今回の相方は、プロ・クライマーの大場美和さんがつとめています。
それぞれクライミングに挑戦していると、大場さんが足を踏み外しピーンチ!な状況に。お約束の場面でターンが回ってきたケインさんが「ファイトー!!」と手を差し出すと……大場さんにスルーされてしまうという展開。なるほど。確かに不発。最後は「generation gap」というケインさんのぼやきで締めくくられていました。なお、このツイートには「時代錯誤だっていいじゃない!」といった意見が多数寄せられています。わかる、すごく分かる。

<取材協力>
大正製薬
※画像はツイッターアカウント「@Lipod_taisho」のスクリーンショットです。

(宮崎美和子)